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「ブライトバーン 恐怖の拡散者」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前午後とも中村医師が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ブライトバーン.jpg
かなり屈折した感じのB級SFホラー、
「ブライトバーン 恐怖の拡散者」を観て来ました。

これは「後味が悪い」との評が多く、
あまり観たいと思っていなかったのですが、
丁度空いた時間に鑑賞可能な映画がこの作品しかなく、
それなら、と思って観たものです。

実際には…
矢張り相当後味は悪く、
とても嫌な気分になる映画です。

ただ、B級ホラーと割り切って観れば、
上演時間は91分とお手頃ですし、
特殊効果もおどかしの演出も、
低予算の中ではかなり頑張っているので、
B級好きにはそこそこの満足度はあります。

内容は「スーパーマン」と「オーメン」を組み合わせたようなもので、
殆どスーパーマンと同じ設定で、
クリプトン星のようなところから、
赤ちゃんが降って来て人間として育てられるのですが、
少年Aのような病んだ心を持つ怪物に、
育ってしまってさあ大変、という物語です。

それ以外の展開は、
ラストも含めて「オーメン」とほぼほぼ同じです。

ただ、神様もいませんし、
圧倒的に悪の少年は人間を凌駕しているので、
一方的に人間が殺されまくるだけで、
あまりサスペンスのような要素はありません。

一番気分が悪くなるのは、
育ての親を含めて登場する人間全員が、
最終的には少年に対して、
「殺さないで!」と命乞いをすることになり、
それでも無慈悲に惨殺される点で、
せめてお父さんくらい、
「お前に殺されるなら仕方がない」
と度胸を決めてくれれば救いがあるのですが、
この映画の作り手はその辺りが冷酷無比で、
人間の自己犠牲の精神など、
微塵も信じていないようであるのが、
どうも気分を荒ませるのです。

嫌だ嫌だ(溜息)

ただ、エンドクレジットのオチは、
意外に気が利いていて、
それまでの荒んだ気持ちを、
少し和らげるような効果があります。
この怪物が解き放たれれば、
人間なんてすぐに絶滅しそうですが、
意外にそうでもなく、
山火事とか飛行機事故とか、
せいぜいその程度のことしかしない、
まあお子ちゃまだからね、
という感じになっていて、
この締め括りはなかなかクレヴァ―だと思いました。

この映画の予告編はとても良く出来ていて、
それを見るともの凄く怖そうですし大作のようですが、
実際にはB級の低予算映画で、
おどかしにはビックリはそこそこしますが、
話に捻りはなく怪物の正体も最初から分かっているので、
それほどドキドキしたり怖かったり、
というような要素はないのです。

宣伝というのはそういうものなので仕方がありませんが、
いつも騙されますね。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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