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「クロール-凶暴領域-」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
クロール.jpg
才人サム・ライミが製作に携わった、
サスペンスホラー映画を観て来ました。

これはまあ、真剣に観る感じの映画ではなく、
B級以下の娯楽作ですが、
なかなかこういうものを大スクリーンで観るという機会はないので、
このタイプの映画は機会があれば足を運ぶようにしています。

監督はスタイリッシュなスリラーを得意とする、
アレクサンドル・アジャで、
「ルイの9番目の人生」という映画は観ましたが、
内容は正直詰まらなかったものの、
監督のスタイリッシュなセンスには好印象でした。

今回の作品は巨大ハリケーン直撃の最中に、
父親を探していた大学の水泳選手の娘が、
ワニ園から逃亡して繁殖した巨大なワニの群れに襲われる、
というもので、
ジョーズのバリエーションである巨大ワニと、
ハリケーンによる暴風雨と河川の氾濫、
という災害の恐怖を、
同時に組み合わせたというアイデアがなかなか面白く、
上映時間は87分という最近ではあまりない短さの中に、
次々と見せ場を盛り込んだ脚色も悪くありません。

アジャ監督の演出も、
オープニングのスタイリッシュな感じが、
まず観客を引き込んで、
1つの場所に閉じ込められた場面が長いので、
単調になりやすいところを、
多角的な画面構成で変化を付け、
ラストまで緩みなく描ききったところがなかなかです。

CGを含む特殊効果もなかなか良く出来ていて、
残酷描写やパニック描写、ショッカー演出なども、
下品になりすぎるところがなく、
ハリケーンのスケール感もまずまずでした。

物語には特に意外性のあるような展開はなく、
出て来る怪物もただのワニなので、
その点は矢張り物足りなさはあるのですが、
この作品としては、ここに更に変な怪物などが登場すれば、
台無しであったことは間違いがありませんから、
この作品単独で言えば正解であったのだと思います。

日本公開は10月11日で、
翌12日には巨大台風により甚大な被害がありましたから、
かなり微妙なタイミングではありました。
しかし、それほど話題にならないB級映画だったので、
特に注目もされなかったのは幸いでした。

ただ、ハリケーンによる堤防の決壊と浸水などが、
リアルに描写されていますから、
台風の被害に遭われたような方には、
決してお薦めは出来ない映画です。

そんな訳で、
こうしたB級やC級のホラーやサスペンスの好きな方であれば、
「なかなかの拾いものですよ」とお薦め出来る作品です。

大作映画のように思われて鑑賞すればガッカリします。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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