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2019年12月のフランス、新型コロナウイルス感染事例 [医療のトピック]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は水曜日で診療は午前中で終わり、
午後は事務作業の予定です。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
フランスの新型コロナ一例目?.jpg
Antimicrobial Agents誌に2020年5月3日ウェブ掲載された、
従来言われているより早い時期に、
新型コロナウイルスの感染症が発生していたのでは、
というフランスからの報告です。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、
2019年12月に中国武漢市周辺で発生し、
日本での最初の事例は2020年1月15日に確認されています。
1月6日に武漢市より帰国をした方です。
フランスにおいては同じく武漢市に滞在歴のある旅行者から、
2020年1月24日に確認されたのが最初の事例とされています。
しかし、実際には2019年12月からは、
季節性インフルエンザの流行があり、
インフルエンザ肺炎の事例も複数報告されていました。
その時点では新型コロナウイルス感染症を疑ってのPCR検査などは、
殆ど行われてはいなかったので、
そこに紛れ込みの事例があった、
という可能性は否定出来ません。

今回の報告はパリに近い集中治療室を持つ病院において、
2019年12月2日から2020年1月16日の間に、
インフルエンザ様症状で集中治療室に入室し、
呼吸器や鼻腔の検体サンプルが保存されていた患者の、
新型コロナウイルスのPCR検査を改めて施行したものです。

その結果、1例のサンプルでPCRが陽性となりました。

その患者はアルジェリア出身で長くフランス在住の42歳の男性で、
中国への渡航歴はありません。
肺炎のため2019年12月27日に入院しています。
その時の胸部CT画像がこちらです。
フランスの新型コロナ1例目?のCT.jpg
新型コロナウイルス肺炎に典型的な、
多発性のすりガラス陰影と記載されています。
ただ、陰影は片側が優位で、
区域性に広がっているようにも見えます。
個人的にはとても典型的な像、
とまでは言えないように思います。

この1例だけで2019年の12月から、
新型コロナウイルス感染症がフランスに広がっていた、
とまでは言えないように思いますが、
日本でも同様の事例のある可能性は充分にあり、
こうした検証も行うことによって、
現状は感染経路の特定が困難な事例においても、
また別の見方が出来るようになるかも知れません。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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