コーヒーの認知症予防効果 [医療のトピック]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は金曜日でクリニックは休診ですが、
老人ホームの診療などには廻る予定です。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
2016年のNutrition誌に掲載された、
コーヒーと認知症リスクとの関連についての論文です。
コーヒーの健康効果は多くの病気において報告されていますが、
認知症との関連についてはまだクリアな結論が出ていません。
コーヒーをよく飲む人の方が認知症が少なかった、
という報告がある一方で、
あまり関連がなかった、
という報告もあるからです。
今回の研究はこれまでの主だった、
前向きコホート研究と呼ばれる疫学研究のデータを、
まとめて解析する、
システマティックレビューとメタ解析という手法で、
この問題の検証を行なっています。
11のコホート研究に含まれている、
トータルで29155名のデータをまとめて解析したところ、
トータルではコーヒーの摂取量と認知症や認知機能低下のリスクとの間に、
明確な関連は認められませんでした。
しかし、サブ解析においては、
アルツハイマー病のリスクが、
コーヒーの摂取が最も多い群において少ない群と比較して、
27%(95%CI: 0.55から0.97)有意に低下していました。
このように、肝臓癌や心血管疾患、糖尿病などの、
同種のデータと比較するとやや弱いのですが、
コーヒーの摂取量とアルツハイマー病との間には、
一定の逆相関が認められ、
コーヒーはアルツハイマー病の予防につながる可能性が、
示唆される結果とはなっているのです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は金曜日でクリニックは休診ですが、
老人ホームの診療などには廻る予定です。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
2016年のNutrition誌に掲載された、
コーヒーと認知症リスクとの関連についての論文です。
コーヒーの健康効果は多くの病気において報告されていますが、
認知症との関連についてはまだクリアな結論が出ていません。
コーヒーをよく飲む人の方が認知症が少なかった、
という報告がある一方で、
あまり関連がなかった、
という報告もあるからです。
今回の研究はこれまでの主だった、
前向きコホート研究と呼ばれる疫学研究のデータを、
まとめて解析する、
システマティックレビューとメタ解析という手法で、
この問題の検証を行なっています。
11のコホート研究に含まれている、
トータルで29155名のデータをまとめて解析したところ、
トータルではコーヒーの摂取量と認知症や認知機能低下のリスクとの間に、
明確な関連は認められませんでした。
しかし、サブ解析においては、
アルツハイマー病のリスクが、
コーヒーの摂取が最も多い群において少ない群と比較して、
27%(95%CI: 0.55から0.97)有意に低下していました。
このように、肝臓癌や心血管疾患、糖尿病などの、
同種のデータと比較するとやや弱いのですが、
コーヒーの摂取量とアルツハイマー病との間には、
一定の逆相関が認められ、
コーヒーはアルツハイマー病の予防につながる可能性が、
示唆される結果とはなっているのです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。