「ドクター・スリープ」 [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
スティーブン・キングが2013年に発表した、
「シャイニング」の続編が、
ユアン・マクレガーの主演で映画化され公開されています。
「シャイニング」は、
キングのホラー代表作の1つで、
そのキューブリック監督による映画化も、
大きな話題となりました。
僕自身もとてもワクワクしながら、
ロードショーに足を運びました。
ただ、その原作を大きく改変した映像は、
独特のムードはありましたし、
面白いところもあったのですが、
とても原作のファンを納得させるようなものではありませんでした。
特にラスト殺人鬼になったニコルソンが、
外で凍えてあっさり死んじゃうでしょ。
何のこっちゃ、という感じでしたよね。
今回はどんな感じになるのかしら、
予告編など見る限りでは、
何かもったいぶった分かりにくい映画になるのかなあ、
などと恐る恐る鑑賞したのですが、
実際にはちっとも怖いところはないけれど、
B級ホラーアクションという感じの、
なかなか面白く楽しい作品に仕上がっていました。
これね、
超能力者と悪の吸血鬼集団が、
バトルを繰り広げる話なんですよね。
それで「シャイニング」のお化け屋敷を、
主人公が武器として使うという、
かなり凝ったほら話です。
正確には吸血鬼ではなく、
人間の生気を吸い取るという存在ですが、
まあほぼ同じなので「吸血鬼」として以下も表記します。
雰囲気としては、
クローネンバーグの「スキャナーズ」や、
デ・パルマの「フューリー」みたいな感じ。
僕は両方とも大好きな映画なので、
今回はかなりツボでした。
タランティーノの「ワンスアポンアタイム・イン・ハリウッド」
にもちょっと似たセンスの映画なんですよね。
でも、両方比べたら、
僕は「ドクター・スリープ」の方がずっと好きです。
ユアン・マクレガーがね、
アル中のおじさん超能力者で、
超能力少女が仲間になって、
敵はヒッピーみたいな放浪吸血鬼集団で、
ボスがレベッカ・ファーガソンの美魔女なんですよね。
レベッカ・ファーガソンの女吸血鬼、
最高ですよね。
こういうのは、僕は大好物なので、
とてもとてもウキウキしました。
キング作品の怪物との対決というのは、
かなり間抜けなことが多いのですが、
今回はかなり良かった部類じゃないかしら。
案の定、結構弱弱しい怪物なのですが、
邪悪な感じはしますし、
ともかくレベッカ・ファーガソンが踏ん張っていたので、
なかなか盛り上がったと思います。
キューブリックの「シャイニング」が公開された時、
都築道夫さんが「原作のラストをちゃんとやっていない」
とかなりご立腹だったんですよね。
原作はラストにボイラー室が吹っ飛ぶんです。
今回それをリベンジみたいに映像化しているんですよね。
そんなところも好感が持てました。
キューブリックの映画もちょっと使っていて、
ほぼ同じ構図も幾つかあります。
ニコルソンのそっくりさんも使っていて、
それはちょっとご愛敬なのですが、
これは多分ニコルソンの許可が出なかったんでしょうね。
本当なら、CGで登場してもらいたいところです。
そんな訳で超能力対決映画が好きな方には、
とても楽しいのでお勧めです。
一方で純粋なホラーを期待している方や、
もっと格調の高い映画を期待されている方、
キューブリック版の「シャイニング」が好きな方は、
落胆されることになるかも知れません。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前午後とも石原が外来を担当する予定です。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
スティーブン・キングが2013年に発表した、
「シャイニング」の続編が、
ユアン・マクレガーの主演で映画化され公開されています。
「シャイニング」は、
キングのホラー代表作の1つで、
そのキューブリック監督による映画化も、
大きな話題となりました。
僕自身もとてもワクワクしながら、
ロードショーに足を運びました。
ただ、その原作を大きく改変した映像は、
独特のムードはありましたし、
面白いところもあったのですが、
とても原作のファンを納得させるようなものではありませんでした。
特にラスト殺人鬼になったニコルソンが、
外で凍えてあっさり死んじゃうでしょ。
何のこっちゃ、という感じでしたよね。
今回はどんな感じになるのかしら、
予告編など見る限りでは、
何かもったいぶった分かりにくい映画になるのかなあ、
などと恐る恐る鑑賞したのですが、
実際にはちっとも怖いところはないけれど、
B級ホラーアクションという感じの、
なかなか面白く楽しい作品に仕上がっていました。
これね、
超能力者と悪の吸血鬼集団が、
バトルを繰り広げる話なんですよね。
それで「シャイニング」のお化け屋敷を、
主人公が武器として使うという、
かなり凝ったほら話です。
正確には吸血鬼ではなく、
人間の生気を吸い取るという存在ですが、
まあほぼ同じなので「吸血鬼」として以下も表記します。
雰囲気としては、
クローネンバーグの「スキャナーズ」や、
デ・パルマの「フューリー」みたいな感じ。
僕は両方とも大好きな映画なので、
今回はかなりツボでした。
タランティーノの「ワンスアポンアタイム・イン・ハリウッド」
にもちょっと似たセンスの映画なんですよね。
でも、両方比べたら、
僕は「ドクター・スリープ」の方がずっと好きです。
ユアン・マクレガーがね、
アル中のおじさん超能力者で、
超能力少女が仲間になって、
敵はヒッピーみたいな放浪吸血鬼集団で、
ボスがレベッカ・ファーガソンの美魔女なんですよね。
レベッカ・ファーガソンの女吸血鬼、
最高ですよね。
こういうのは、僕は大好物なので、
とてもとてもウキウキしました。
キング作品の怪物との対決というのは、
かなり間抜けなことが多いのですが、
今回はかなり良かった部類じゃないかしら。
案の定、結構弱弱しい怪物なのですが、
邪悪な感じはしますし、
ともかくレベッカ・ファーガソンが踏ん張っていたので、
なかなか盛り上がったと思います。
キューブリックの「シャイニング」が公開された時、
都築道夫さんが「原作のラストをちゃんとやっていない」
とかなりご立腹だったんですよね。
原作はラストにボイラー室が吹っ飛ぶんです。
今回それをリベンジみたいに映像化しているんですよね。
そんなところも好感が持てました。
キューブリックの映画もちょっと使っていて、
ほぼ同じ構図も幾つかあります。
ニコルソンのそっくりさんも使っていて、
それはちょっとご愛敬なのですが、
これは多分ニコルソンの許可が出なかったんでしょうね。
本当なら、CGで登場してもらいたいところです。
そんな訳で超能力対決映画が好きな方には、
とても楽しいのでお勧めです。
一方で純粋なホラーを期待している方や、
もっと格調の高い映画を期待されている方、
キューブリック版の「シャイニング」が好きな方は、
落胆されることになるかも知れません。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。