SSブログ

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前中は石田医師が、
午後は石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
インディ・ジョーンズ.jpg
インディ・ジョーンズシリーズの新作が、
今ロードショー公開されています。

このシリーズは1作目から3作目までは、
封切り時に映画館で観ています。
個人的には1作目が最も面白く、
最初の掴みの長編を10分に圧縮したようなアクションシーンと、
当時最先端のSFXを駆使したクライマックスにもワクワクしました。
ただ、公開の時の盛り上がりで言うと、
2作目の方が明らかに上回っていて、
僕の周りでも2作目で初めてシリーズを観て、
良かったので1作目のビデオを見た、
というような人が多くいました。
ただ、個人的には「邪教との対決」というのはチープな感じで、
1作目のような超自然的クライマックスもないので、
1作目より乗れませんでした。
そして、3作目は再びナチとの対決と宝探しになり、
この作品も主人公の父親役でショーン・コネリーが登場するなど、
話題性もあり世評も高かったのですが、
正直これは明らかな1作目の焼き直しで、
しかもラストの宝探しがかなりチープだったので、
観ていてガッカリしたことを覚えています。
それで4作目の公開時には、
当時それほど映画を観ていなかったこともあり、
封切りには足を運びませんでした。

今回の作品は1969年が舞台となっていて、
老境にあるインディが、
友人の娘の依頼から旧ナチの科学者と対決し、
アルキメデスが考案したという「運命のダイヤル」を巡る、
宝探しと闘争の冒険物語に乗り出す、
といういつも通りのお話です。

前半には1930年代の若き日のインディの冒険が、
本筋の前日譚として登場し、
そこでは過去の映像と全く見分けの付かない、
AIで再現されたインディが登場します。
良く日本のテレビでもある、
映像を加工して皺を消したような気味の悪い画像とは全く別物の、
そのリアルな姿には度肝を抜かれますし、
ここまで可能なら、もう生身の役者なんて、
単なる素材としての意味しかないのかしら、
という気分にもさせられます。
ただ、良い意味で言えば、
今後はたとえばある人物の100年の生涯を、
1人の役者で問題なくリアルに表現することが可能ですし、
特殊メイクの老人のような不自然さも、
今後はなくなることになるのですから、
映像での物語の自由度は、
相当高いものになることは確かです。
この作品では3つの時代のインディが、
リアルに登場し演技しているのです。

内容はラストを除けば、
ほぼほぼ1作目の焼き直しです。
このシリーズのそれが限界なのかなあ、
という気もしますが、
スターウォーズも結局は1作目の焼き直しが続くだけ、
という言い方も出来ますから、
こうしたシリーズの宿命なのかも知れません。
ラストは「運命のダイヤル」というものの性質上、
そうでしょうね…というような展開になるのですが、
これをやるなら、インディである必要性があるのかしら、
というような思いは抜けませんでした。

そんな訳で今一つではあったのですが、
インディシリーズのお好きな方であれば、
ファンをくすぐる趣向もあり、
何よりシリーズと一緒に年を重ねた世代にとっては、
鎮魂の思いも感じられる1作にはなっていたと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(3)  コメント(0)