SSブログ

「変な家」(2024年映画版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は連休でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
変な家.jpg
覆面作家でyoutuberの雨穴さんによるベストセラー小説が、
テレビドラマ演出に実績のある、
石川淳一さんの監督で映画化されました。

これは原作は先に読んでいました。
掴みが非常に巧みなネット小説的な作品で、
前半は非常に面白かったのですが、
後半はちょっと荒唐無稽さが加速する感じになって、
ラストはやや尻つぼみという印象でした。

映画版は「事故物件 恐い間取り」と同じパターンで、
作者を主人公として登場させ、
虚実ない混ぜという雰囲気で、
手持ちカメラやスマホの画像も入れ込んで、
没入感のある恐怖とスリルを体感させよう、
という趣向です。

前半はほぼ忠実に原作のストーリーが再現されます。
結構ショッキングな場面もあります。
ただ、間取りがおかしい、という趣向は、
矢張り映像より小説向きだと感じました。
原作を知らないと入口が分かり難い、という印象です。

問題は後半で、
原作は犯人に近い人物の手記で、
何となく集束してしまう感じになるのですが、
映画ではそれでは駄目なので、
主人公達が敵の本拠に乗り込んで、
恐い目に遭う、という趣向になっていました。
ただ、それがかなり間抜けで低予算な感じになっているので、
これはせめてネットフリックスくらいのクオリティで、
やって欲しかったな、と思いました。

ただ、後半をより面白くするには、
余程原作を改変しないと無理なので、
勿論成功とはとても言えないレベルの映画ですが、
これ以上を目指すのは、
企画そのものにかなり問題が大きかったのではないかと、
そんな風に感じました。

総じて、意外に忠実な「変な家」の映画化で、
その後半の安っぽさに目を瞑れば、
チープなホラーの良作として、
まずまず楽しめる1本ではあったと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。