SSブログ

ゴキブリコンビナート第37回公演「痙攣!瘡蓋定食」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前中は石田医師が、
午後2時以降は石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
痙攣!瘡蓋定食.jpg
日本に残る最後のアングラ、
ゴキブリコンビナートの新作公演が、
先日まで川口某所で上演されました。

以前も一度上演場所になった幹線道路沿いの、
スタジオとして使用されている倉庫で、
70分ほどのゴキブリコンビナート流ミュージカルの上演です。
隣に歴史のあるパチンコ店があって、
ネオンサインがとても怪しげで良い雰囲気です。
昔の「悪魔のモーテル」などのスプラッター映画の舞台のようで、
うっかり入ると出られれなくなるような怖さのある、
良い意味で「殺伐とした」場所です。

今回は猛暑の中での上演で、
午後3時からだったのですが、
勿論エアコンなどない空間を密閉しているので、
「熱中症製造工場」のような凄まじい環境での観劇でした。

具合が悪くなって途中で運び出される方もいましたが、
僕自身も正直30分くらいで酸欠のような状態となり、
意識が飛ばないように最後まで何とか耐えた、
という感じでした。
後半で糞便の臭いがするスプレーが撒かれるのですね。
あれはきつかったよね。
幾ら危険でも汚くても、それはそれでOKなのですが、
意識が飛びそうな準熱中症状態で、
臭いにおいを嗅がされるのが、
どれだけ辛いか身に沁みました。

あれだけでは今後は止めて欲しいと思います。

それでもスタッフは終始客の状態を目配りしていて、
速やかに個別対応しているのはさすがでした。
大きな問題なく無事公演は終了したようですから、
それはもう何よりだったと思います。

今回の作品はほぼほぼいつも通りのテイストであったのですが、
ここ最近ではかなり内容的にも、
演出的にも尖っていたと思いました。
奔流の如く観客の上に水は降り注ぎ、
大きな花火もほぼ客席に向けられていました。
ラストシーンの血肉をおかずにした凄まじい食事風景は、
ちょっと正視に耐えがたい凄味がありましたが、
そこまでの4人のメインキャラの人生のあり様が、
ラストの修羅場に結実していると言う点に、
Drエクアドルさんの劇作の冴えが感じられたのです。

最近のゴキブリコンビナートの作品の中では、
大好物の密室の迷路演劇を除外すれば、
最も見応えのあった1本で、
最近は足を運ぶのも少し疲れ気味ではあったのですが、
次回も是非参加したいと思いました。

頑張って下さい。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(1)  コメント(0)