極私的新型コロナウイルス感染症情報(2022年7月28日) [仕事のこと]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
今日はクリニック周辺の感染症情報です。
クリニック周辺でも新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。
ここ数日はクリニックでも、
連日20件を超えるRT-PCR検査を施行していまして、
それ以外に事例によっては抗原検査を施行したり、
自宅で採取して頂いた検体を持って来て頂いて検査もしていますが、
それでも多くの方に対応困難と、
お断りをしないといけない状態が続いています。
RT-PCR検査の結果報告も相変わらず遅れ気味で、
翌日の深夜になることはさすがに前回以降はありませんが、
午後6時は廻ることが殆どで、
それから20名を超える患者さんに1人ずつ電話をして説明し、
それからネットの専用システムを使用して、
保健所に届け出を出すと、
概ね夜の9時は廻ってしまい、
他の仕事も山積みなのですが、
疲弊してしまって手がまわらない状況です。
感染リスクの観点から、
近隣の方に限って受診をして頂くことを、
基本的な方針としていますが、
先日も荒川区で近隣全ての医療機関に対応を断られた、
という家族の方が、
お見えになって家族で検査を施行しました。
家族5人全員陽性です。
ゲノム解析の結果が3週遅れくらいで戻って来るのですが、
それを見ると、
確かにこの1から2週間はBA.5主体の感染の可能性が高いのですが、
それ以前の時期は、
7月初旬でもまだBA.2の亜型が感染の主体で、
BA.5は散見される程度、というような現状です。
この辺りは報道されているような情報とは、
かなりの乖離があるという印象です。
行政の対応も迷走している感じがあって、
先週に濃厚接触者の隔離期間を7日から5日に短縮し、
しかも2日目と3日目に抗原検査を施行して、
結果が陰性であれば3日目から解除、
という方針が報道されましたが、
その通達がメールで送信されたのは7月23日のことで、
そこには「7月22日から運用される」と記載されていました。
その時点ではまだ運用されていないのに、
報道が先行されると、
一般の方は「もう決定された」という理解をされるので、
そうした質問をされますし、
運用が施行された後にしか、
正式な説明は届かないのですから、
いつものことですが、
現場を無視したやり方にはうんざりします。
専門家会議の方も言われているように、
この短縮の規定は非常に疑問で、
現行のオミクロン株の潜伏期は概ね2から3日程度ですが、
家族内感染のケースでは、
当然後からの接触感染というような事例もあり、
5日目を超えて発症する、
というケースが稀ではありません。
そもそも変異株が変われば、
潜伏期も変わるのがこの病気の特徴で、
今のオミクロン株の潜伏期の短さの方が特殊とも言えます。
いつ新たな変異にシフトするか予想も出来ず、
潜伏期がより長くなってしまえば、
この規定は何の意味もなくなってしまいます。
その時に迅速に変更がなされるのでしょうか?
今のグズグズの体制では、
とてもそうしたことが出来るとは思えません。
それでも日々やれることをやるしかありませんし、
本日も気を引き締めて、
診療に当たりたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
今日はクリニック周辺の感染症情報です。
クリニック周辺でも新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。
ここ数日はクリニックでも、
連日20件を超えるRT-PCR検査を施行していまして、
それ以外に事例によっては抗原検査を施行したり、
自宅で採取して頂いた検体を持って来て頂いて検査もしていますが、
それでも多くの方に対応困難と、
お断りをしないといけない状態が続いています。
RT-PCR検査の結果報告も相変わらず遅れ気味で、
翌日の深夜になることはさすがに前回以降はありませんが、
午後6時は廻ることが殆どで、
それから20名を超える患者さんに1人ずつ電話をして説明し、
それからネットの専用システムを使用して、
保健所に届け出を出すと、
概ね夜の9時は廻ってしまい、
他の仕事も山積みなのですが、
疲弊してしまって手がまわらない状況です。
感染リスクの観点から、
近隣の方に限って受診をして頂くことを、
基本的な方針としていますが、
先日も荒川区で近隣全ての医療機関に対応を断られた、
という家族の方が、
お見えになって家族で検査を施行しました。
家族5人全員陽性です。
ゲノム解析の結果が3週遅れくらいで戻って来るのですが、
それを見ると、
確かにこの1から2週間はBA.5主体の感染の可能性が高いのですが、
それ以前の時期は、
7月初旬でもまだBA.2の亜型が感染の主体で、
BA.5は散見される程度、というような現状です。
この辺りは報道されているような情報とは、
かなりの乖離があるという印象です。
行政の対応も迷走している感じがあって、
先週に濃厚接触者の隔離期間を7日から5日に短縮し、
しかも2日目と3日目に抗原検査を施行して、
結果が陰性であれば3日目から解除、
という方針が報道されましたが、
その通達がメールで送信されたのは7月23日のことで、
そこには「7月22日から運用される」と記載されていました。
その時点ではまだ運用されていないのに、
報道が先行されると、
一般の方は「もう決定された」という理解をされるので、
そうした質問をされますし、
運用が施行された後にしか、
正式な説明は届かないのですから、
いつものことですが、
現場を無視したやり方にはうんざりします。
専門家会議の方も言われているように、
この短縮の規定は非常に疑問で、
現行のオミクロン株の潜伏期は概ね2から3日程度ですが、
家族内感染のケースでは、
当然後からの接触感染というような事例もあり、
5日目を超えて発症する、
というケースが稀ではありません。
そもそも変異株が変われば、
潜伏期も変わるのがこの病気の特徴で、
今のオミクロン株の潜伏期の短さの方が特殊とも言えます。
いつ新たな変異にシフトするか予想も出来ず、
潜伏期がより長くなってしまえば、
この規定は何の意味もなくなってしまいます。
その時に迅速に変更がなされるのでしょうか?
今のグズグズの体制では、
とてもそうしたことが出来るとは思えません。
それでも日々やれることをやるしかありませんし、
本日も気を引き締めて、
診療に当たりたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。