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「栗の森のものがたり」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
午前午後とも石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
栗の森のものがたり.jpg
あまり観ることのないスロヴェニア映画
(イタリアと合作)で、
1950年代の忘れ去られた国境の村を舞台に、
妻を失った棺桶職人の老人と、
栗を売る若い女性との交流を、
意識の流れ的な構造で描いた作品です。

何かタルコフスキーの「鏡」みたいな雰囲気なのですが、
監督は30代ですし、
今の映画なんですよね。
そう思うと、字幕の出方であるとか、
時間を頻繁に交錯させたり、
急にミュージカル仕立てになったりするのは、
タランティーノの影響かしら、
というような感じもあります。

ただ、短い割にモヤモヤしたしんどい映画で、
イメージフォーラムで観たのですが、
如何にもイメージフォーラムという感じの作品でした。

つまり、
年間で50本くらい映画を観るという感じの人には向かなくて、
そうですね、200本以上観る人になら、
ちょこっとお薦めしても良いかな、
というような感じの映画でした。

とても一般向けの映画とは言えないのですが、
某週刊誌の映画欄では結構褒めている人が多くて、
勿論悪い訳ではないし映像も美しいのですが、
到底普通に面白いという作品ではないので、
もうちょっと考えて批評して欲しいものだな、
というようには感じました。
ちょっと騙されてしまいました。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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