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「見えない目撃者」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は祝日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
見えない目撃者.jpg
吉岡里帆さん主演のスリラー映画を、
ネットなどの評判も悪くなかったので観て来ました。

これは「ブラインド」という韓国映画が元になっているのですが、
製作にオリジナルの韓国のスタッフも関わっていて、
リメイクというより日韓合作の別ヴァージョン、
という方が近い感じの作品です。

交通事故で失明した警察官の女性が、
事件の「目撃者」となったことから、
猟奇殺人犯に狙われる、というプロットは同じですが、
その事件自体の内容も、
他の設定も原作とは異なっています。

ちょっと期待をしたのですが、
実際にはテレビの2時間ドラマと同レベルのクオリティで、
あまり映画として評価出来るような作品ではありませんでした。
見えない視野をCGで表現したりとか、
安っぽくてガッカリしました。

猟奇的な描写が、
テレビと比べれば過激にはなっていますが、
それも想定内の感じで、
別にビックリするようなものではありません。

人物描写も平板ですし、
犯人の設定などはオリジナルと異なっているのですが、
あまり意図のはっきりしない中途半端なものになっていました。

面白かったのは、
スマホを目の代わりに利用して、
犯人と追いかけっこをする場面ですが、
これは原作にある趣向なので、
褒めるべきは原作です。

主人公が盲目のサスペンスというと、
「暗くなるまで待って」が有名で、
元はアイリッシュの短編ですが、
その古典的な趣向を、
スマホを使ってリニューアルしているのが、
今風で斬新な趣向です。

吉岡里帆さんが演技派であることは、
この作品の芝居でも明確で、
視覚障害もとてもリアルに表現しています。
ラストのみ目が見えているとしか思えない表情をするのですが、
あれは何か狙いなのでしょうか?
よく分かりませんでした。
彼女はあまり映画には恵まれていなくて、
映画での代表作があまりないことが悔やまれます。
誰かもっと演技派の彼女に良い舞台を用意させてくれないでしょうか?

初舞台がアマチュアの時の唐先生の「吸血姫」のさと子なんでしょ。
見たかったですよね、吉岡さんのさと子。
「狂える引っ越し看護婦」
最高ですよね。
ラストの台詞、どんな顔をして言ったのかな?
絶対良かったと思います。

脇では田口トモロヲさんが、
円熟した芝居を見せていました。
素敵です。

そんな訳でついつい騙されて観てしまいました。

これならテレビのサスペンスでいいな。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごしください。

石原がお送りしました。
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