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妊娠中の風疹ワクチン誤接種のリスクをどう考えるか? [科学検証]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日はこちら。
ブラジルの風疹ワクチン.jpg
2006年のRev Panam Salud Publica誌に掲載された、
妊娠中の風疹ワクチン誤接種の、
胎児へのリスクについての論文です。

これはブラジルのマイナーな雑誌の論文で、
何故こんなものをご紹介するかと言うと、
今年の5月20日に、
厚生労働省のワクチン関連の研究班が、
「妊娠中に風疹含有ワクチン(麻しん風しん混合ワクチン、風しんワクチン)
を誤って接種した場合の対応について」
という見解をまとめて公表し、
そこに唯一引用されている文献が、
これであったからです。

風疹がかつてない流行をしていて、
それによりご妊娠をされた女性が感染することで、
お子さんに難聴や心臓病などの、
「先天性風疹症候群」と呼ばれる障害の発症することが、
危惧されています。

そのため、
風疹ワクチンの接種が、
国を挙げて推奨され、
妊娠を希望する女性やそのパートナーを中心とした、
積極的なワクチン接種が行なわれています。

診療所においても毎日、
主に麻疹風疹混合ワクチンの接種を行なっています。

ただ、
そこで1つの問題は、
ご妊娠をご希望される年齢の女性に接種を推奨することは、
結果としてご妊娠をされていて、
それに気が付かないで、
風疹の抗原を含むワクチンを、
接種してしまう、
というリスクが存在してしまうことです。

風疹の抗原を含むワクチンでは、
ご妊娠をしている方は絶対にワクチンを接種しないで下さい、
という注意と、
ワクチン接種後2カ月間は、
決して妊娠をしないで下さい、
という注意事項が、
添付文書には必ず記載されています。

しかし、
「ワクチンを必ず接種しましょう」
というようなキャンペーンだけが強力に推進されると、
接種される方のご理解にも、
大きな幅が生まれますから、
不注意でご妊娠の有無を、
しっかり確認しないままに接種をしてしまったり、
接種した後で、
間もないうちに妊娠をしてしまったり、
というような問題が、
起こる可能性があります。

個人的には幸いこれまでに、
そうした事例の経験はありませんが、
接種前の問診の時には、
その点については、
僕はしつこいくらい何度も確認するようにしています。

こうしたトラブルが、
絶対に皆無ということは有り得ません。

そのことが問題となれば、
せっかくワクチン接種が一般の人にも受け入れられている現状が、
揺らぐ結果になりかねません。

今回緊急の提言が発表されたのは、
そうした危惧を専門家が重要と考えているからです。

今回の提言においては、
「妊娠中に誤ってワクチンを接種しても、
中絶などを考慮する必要はない」
という見解がまとめられています。

その根拠として紹介されているのが、
最初にご紹介した論文です。

これはブラジルにおいて、
2001年から2002年に掛けて、
ご妊娠をした女性のうち、
妊娠していたのに、
それと気付かずワクチン接種をを行なったか、
ワクチン接種後30日以内にご妊娠が判明した人の、
血液の抗体価を測定して、
どのくらいの人数の胎児が、
ワクチン接種により風疹に感染した可能性があるのかを、
検討しているものです。

疑いのある時期にワクチンを接種した2292名のうち、
感染の早期にのみ上昇する、
IgM抗体が、接種後早期に陽性であった事例を、
ワクチンによる胎児感染の可能性が否定出来ない、
として感受性群としていますが、
その比率は全体の12.6%に当たる288名でした。

IgM抗体は勿論、
ワクチン接種でも上昇しますから、
全ての胎児が風疹ウイルスの感染を受けている、
とは言えないのですが、
仮にそうした胎児が存在するとすれば、
この群の中にいることは、
ほぼ間違いない、ということは言えるのです。

結論としてその288名の妊娠の中で、
先天性風疹症候群の発症はありませんでした。

何故ブラジルのデータを引用しているのかを、
僕なりに考えると、
この文献ではMRワクチンが適齢の女性に接種されていて、
アメリカなどは専らMMRワクチンですから、
日本と同じMRワクチン接種のデータが、
他にあまりなかったためではないかと、
推察されます。

ただし、
このブラジルで使用されたMRワクチンはインド製で、
風疹の株はRA27/3という日本とは異なるものですから、
直接的に日本のワクチンと比較可能なものではありません。

日本においては、
1980年代に全国で集計された、
800例ほどの妊娠中の女性に対する、
風疹ワクチンの誤接種の事例のうち、
先天性風疹症候群を疑わせるような、
先天性のお子さんの障碍の発生の報告はなかった、
というデータがあります。

厚生労働省の研究班の発表では触れられていませんが、
アメリカのCDCは過去に検討を行なっていて、
妊娠初期に風疹ワクチン接種が行なわれた事例のうち、
2~3%に胎児への風疹感染が、
不顕性感染としては、確認されていますが、
胎児の奇形などに至った事例は報告されていません。
理論上最大にリスクを見積もって、
こうした妊娠初期の風疹ワクチンの誤接種により、
1.3~1.6%の先天性風疹症候群のリスクが推定されています。

かなりややこしいのですが、
まとめるとこういうことになります。

海外で使用されている風疹ワクチン株はRA27/3株と呼ばれ、
これに対して国産ワクチンは、
日本で過去に流行したウイルスを弱毒化したもので、
海外のワクチンとは全くの別物です。

従って、
海外のデータを直接に比較は出来ないのですが、
現状海外においても日本においても、
妊娠初期の風疹ワクチンの接種により、
お子さんに先天性風疹症候群の定義に含まれるような、
心臓病や難聴などの障碍が発症した、
という事例はありません。

ですから、
勧告にあるように、
仮に結果として妊娠中に風疹ワクチンの誤接種が行なわれたとしても、
そのために中絶をしたりする必要はありません。

ただ、
過去にはそうした中絶が行なわれ、
その胎児組織の検査によると、
現在海外で使用されているワクチン株において、
胎児への感染自体は、
数%は起こり得るものであることは間違いがありません。

日本においては、
そこまで詳細な検討は行なわれていないのですが、
日本のワクチンに使用されているワクチン株は、
そもそも先天性風疹症候群の発症自体が、
海外のウイルスより少ないものを元にしているので、
おそらくは海外の報告より、
胎児への感染は少ない筈だ、
と言う推測は可能なのです。

以下は少し僕の感想です。

国内国外を問わず、
妊娠初期の風疹ワクチンの誤接種は、
結構高頻度で発症している現象です。

これはある意味当然のことで、
適齢の女性にワクチン接種を推奨すれば、
お子さんの接種とは違い、
そうした問題を避けることは非常に困難です。

妊娠を希望する女性に接種する訳ですし、
妊娠の初期の診断は、
実際には非常に難しいからです。

風疹ワクチンを妊娠初期に接種すれば、
数%の確率で、
胎児は風疹に感染します。
(データのあるのは海外ワクチンのみです)

ただ、幸いなことに、
感染は不顕性のものに留まることが殆どで、
野生株の感染のように、
胎児への障碍を来す事例は、
現在までのところ報告はされていません。

しかし、本当にそれで結果オーライと言えるのでしょうか?

勿論先天性風疹症候群を防ぐために、
ワクチン接種を推進することは必要ですが、
それで胎児の感染のリスクを負うようなことは、
本来あってはならないことの筈で、
万が一にもそうしたことのないような、
接種方法の改良が、
より慎重に検討されても良いのではないでしょうか。

ワクチンの安全性と必要性とは扇の両面のようなものですが、
どうも必要性が強く主張される時には、
安全性はやや軽視されるように、
僕には思えてなりません。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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おうきのパパ

ワクチンを今接種している人たちが 風疹ばら撒いているのでは?
と 疑ってしまう今日この頃です。

それとも 30代~40代は丁度、こども達がMRワクチンを打つ頃なので、
それで、感染しているのか?うちの子も4月に2回目のMRを打ったばかりです。

私は41歳ですが、この年代が今まで不顕性感染しなかった事も疑問です。

謎めいています。
by おうきのパパ (2013-05-28 15:40) 

fujiki

おうきのパパさんへ
コメントありがとうございます。
確かに謎めいた部分がありますが、
ワクチン接種で周辺に感染が広がることは、
ほぼ100%ないと思います。
ただ、ワクチンの効果もまた100%ではないので、
その辺が色々と悩ましいところです。
by fujiki (2013-05-28 21:41) 

ぷこ

初めまして。
まさに、今この状況に悩んでいる妊婦です。
妊娠5週で妊娠していることに気づき、その数日前にMRを摂取しました。
先天性風疹症が胎児に現れてしまうのか、不安な毎日です。

ただ、先生が言われるように日本や海外でも症例なく、製薬会社に問い合わせしても報告がないとのこと。
健康な人が妊娠をしても何らかの障害のリスクが無いわけではなく、確率は確かに上がってはしまうけれどナーバスになりすぎないように日々生活しています。

今後、羊水検査等行うか検討中ですし、検診の度に中絶するかどうかを考えてないといけないのか(できるならこのまま継続したいです)こんな風に悩んでいる妊婦さんは特に近年多いはずです。

私は追跡調査でも何でも協力したいと思いますし、これから同じように悩む妊婦の方のためにもぜひ産科の先生方々には事例報告をして頂けたらと思います。
by ぷこ (2013-06-10 22:13) 

fujiki

ぷこさんへ
貴重なコメントありがとうございます。
現行の知識の範囲では、
ほぼ問題はないと思いますので、
ご心配はし過ぎずに、
ご妊娠を継続して頂きたいと思います。
羊水検査はそれ自体リスクもありますので、
よく先生のお話を聞いて頂いて、
施行の是非を決めて頂くのが良いと思います。
by fujiki (2013-06-11 08:55) 

anima

はじめまして。5月7日に風疹麻疹混合ワクチンを接種し、おそらく10日に受精して現在10週に入っています。海外にいたので海外の病院で受診したところ、ワクチン接種後にピルを使用しなかった事を激怒され、かなりの高い確率で障害をもっているだろうと言われました。   先日日本に帰国し、日本の病院を受診したところ、はっきりとはおっしゃいませんでしたが、『誰にもわからない事だけど、受精した時期も接種間もないし、障害を持って生まれる子を明るい気持ちで育てていけると覚悟が決まっていない限り、障害の可能性を否定はできないから、出産は今回はあきらめたほうがいいと思う』という内容の事を言われました。  時期的にやはり障害がでる可能性は高いのでしょうか。 おそらく誰にもわからない事だとは思いますが、まだ覚悟がしっかり決まらず迷っております。     
by anima (2013-07-11 22:01) 

fujiki

anima さんへ
上記の文献にもありますように、
現時点で麻疹風疹混合ワクチンを接種後に、
ご妊娠をされて胎児に奇形などの異常の出た、
明確な事例は1例もありません。

ですから、
ご出産をあきらめる必要は全くありません。
胎児に感染する可能性はありますが、
感染するということと、
胎児に異常の出るということとは、
全く別の事項です。

もう一度記事をじっくりとお読み頂けるでしょうか?

それでもご不安でしたら、
また別の産婦人科の先生にも、
もう一度ご相談をして頂くのが良いと思います。

日本産婦人科学会も、
そうしたケースで中絶する必要は全くない、
という声明を出しています。

学会に直接お問い合わせ頂いても良いと思いますし、
厚労省に聞いて頂いてもいいと思います。
所管の保健所に聞いて頂いても良いと思います。

ともかく、
今の時点の情報で、
決断はされないで下さい。

多くの専門家の意見を聞いて頂いて、
その上でご決断をされるよう、
強く強くお勧めします。
by fujiki (2013-07-11 22:48) 

なつ

はじめまして。私もまさに今、同じ悩みを抱えています。
妊娠の可能性は低いと思い、子供の予防接種と一緒に自分もMRワクチンを打ってしまいました。計算すると3週6日での接種です。その後生理はこず、妊娠検査薬で陽性反応が出ました。7月20日に産婦人科を受診しましたが、エコーではまだ何も確認できませんでした。
しかしその後の検査薬でも陽性反応が濃くなっています。

色々調べたところによると、厚生労働省からも中絶の必要性はないと発表があったようですが、先天性風疹症候群を発症する可能性が完全に否定されているわけではないので不安いっぱいです。もしかしたら自分が一例目となってしまったり。。もしくは同じような状況の方は出産自体を諦めていてデータがないだけではと疑ってしまったり・・。自分がどう選択すべきなのか一日中考えています。自分の軽率な行動に後悔するばかりです。長々とすみませんでした。
by なつ (2013-07-25 09:59) 

fujiki

なつさんへ
貴重なコメントありがとうございます。
軽率には言えませんが、
個人的にはご妊娠の継続に、
問題はないものと考えます。
by fujiki (2013-07-26 08:14) 

シロ

はじめまして。
今この問題で悩んでいるところでしたのでコメントさせていただきました。

5月22日にMRワクチンを生理中に受けました。 
6月18日から21日まで生理があり、6月27日に交渉がありました。
7月は21日に基礎体温が下がったものの生理がなく、以後は37度前後の高体温を維持しています。
妊娠中にワクチンを打ったのではなく、ワクチン1ヶ月後というのはあまり例がないようでとても不安です。
産科の先生によって認識が異なるみたいですので病院に行くのも怖いです。
周囲に風疹の方も見たことがないので、ワクチンを受けなければ良かったかなとも思ってしまいます。
不安な気持ちが拭えません…。
ご意見お聞かせ頂けましたら幸いです。
by シロ (2013-07-29 10:37) 

fujiki

シロさんへ
ご記載の内容の通りであれば、
MRワクチン接種後1か月以上経過してからの受精になりますから、
全くご心配は要りません。
接種後1か月が経過すれば、
抗体が上昇していますから、
ワクチン株にお子さんが感染することはありません。
実際現行のアメリカの決まりでは、
接種後1か月すれば、
妊娠しても問題のないことになっています。
日本で避妊期間を2か月としているのは、
生理周期などが不確かなケースがあるので、
念のために長く取っているだけで、
本来は生理の時期などの把握が確実であれば、
1か月でもリスクはないのです。

産科の先生も心配ないと言われると思いますから、
ご受診を是非して下さい。

仮に問題のあるようなことを言われましたら、
それは誤りですから、
またご連絡を頂ければと思います。
by fujiki (2013-07-29 13:32) 

シロ

お返事ありがとうございました!
とても安心できて涙が出ました・・・。心強いです。
特にアメリカの決まりにほっとしました。心の底から安堵の気持ちでいっぱいです。

ただ同時にこの悩みを持ち、誤った選択をされる方もいるのでは・・・と心配になりました。
お医者様の見解はほぼ統一されていると思っていたので、上記のコメント欄のような先生の対応には驚きました。
検索すると同じような対応の先生も多いようです。
予防のワクチンのために出産を諦めることになるなんてあってはならないですね。
自分は基礎体温や生理日、交渉の記録をつけていたのでまだ良かったですが、それがわからない方はとても不安だと思います。
これからどんどんこんな例が増えてきそうです。
そして、自分が1例目だったら?という不安もつきまとうかもしれません。
友人たちとも接種について話してもっと知識を深めていこうと強く思いました。

今回はお返事どうもありがとうございました!!
by シロ (2013-07-30 02:07) 

mmm

はじめまして。
私は石原先生がブログに書いてある、予防注射後に妊娠していることが判明し、悩んでいる者です。
6月3日〜9日の生理の後、6月10日に予防注射を受け、6月19日と23日に避妊した上で交渉があり、6月26日〜30日まで、また生理が来たので、妊娠していないと安心していました。でも、なぜ二回も生理が来るんだろうと思いました。
7月は生理が来ず、8月5日に妊娠検査薬で陽性反応が出て、本日6日に産婦人科へ行き、妊娠が確定しました。おそらく、5週目くらいだろうとのことでした。
嬉しくて幸せでいっぱいになって家に帰ったのですが、ふと、予防注射のことを思い出し、手帳を振り返ると、予防注射を受けた後に、妊娠しているとわかり、背筋が凍りました。
障害の事例は出ていないとの事でしたが、みなさんが思われているように、もしかしたら、自分が第一の症例になるのではと、不安でいっぱいです…
本当に本当に自分の愚かさに後悔してもしきれません…
ご意見いただけましたら、幸いです。
by mmm (2013-08-06 19:07) 

fujiki

mmMさんへ
現在5週くらいということは、
6月下旬の生理を起点としていると思いますので、
6月10日の予防接種から、
ご妊娠の成立までに4週は経過していて、
着床の時点でワクチンの影響はほぼ完全に、
なくなっていますから、
まずご心配は要らないと思います。

勿論こうしたことには絶対はありませんが、
個人的な見解としては、
ご心配なくご妊娠を継続されて良いと思います。
by fujiki (2013-08-07 07:21) 

mmm

石原先生

おはようございます。

お忙しい中、さっそくのお返事、ありがとうございます!!
先生のお言葉に、今とてもとても安心しました!!
本当にありがとうございます。

実は昨日、主人に打ち明けたところ、『大丈夫。もし、障害があったとしても、それを越えて子供はかわいいもんだと思うよ。』
と言ってくれました…。
主人が既に父親らしくどっしりしていることにびっくりし、この人と結婚してよかったと思いました。私は不安でいっぱいになり、もしものときは育てられるだろうか…という事まで頭をよぎっていたのがとても恥ずかしくなりました。

そして、可能性は低い事が改めてわかり、さらにさらに安心しました!!

もしも何かあっても、この子を育てていこうと強く思います。
改めて、親になる事への責任の重さを感じ、軽率な行動を本当に深く反省しました。
このまま無事に育ってくれるよう、流産にならないよう、気をつけて生活していきます。

見ず知らずの私のコメントにお答えくださり、本当にありがとうございました。

by mmm (2013-08-07 07:33) 

hyunko

こんにちは!!
私も今その状況です!!
1人目出産し初めての生理が9月3日にありました。年明けから二人目を考えているので、10月18日に風疹麻疹の混合ワクチンを接種しました。
その日の夜から気分が悪くなり予防接種の副作用だと思っていたのですが、ふと悪阻の時に似ていると思い検査薬をしたら妊娠の線がハッキリと出ました。
生理開始日から計算すると6週?7週?に接種した事になると思います。
今は何で予防接種前に検査薬をしなかったのか後悔でいっぱいです。
6週や7週の予防接種受けててもこの見解を信じて大丈夫でしょうか?
丁度臓器などが出来る時となっていて心配でたまりません。中絶も少し考えています。
安心材料を探したくてネットなどを見ても妊娠1ヶ月にあたる時期に接種してる方たちなので…
by hyunko (2013-10-19 15:01) 

ハクナマタタ

石原先生☆

あたしも同じ状況で不安です。

7がつ26日にMRワクチンをうって9がつ 11日から最後の生理が始まりました。

で10月になってから生理が来なくて産婦人科にいくと5週目でした・・・

赤ちゃんに何か影響ありますか?
by ハクナマタタ (2013-10-19 21:22) 

fujiki

hyunkoさん、ハクナマタタさんへ
記事にも書きましたように、
現時点では妊娠のどの時期であっても、
風疹ワクチンの接種が、
お子さんに明確な影響を与えた、
というデータはありません。
お子さんへのウイルスの感染自体は、
起こり得るのですが、
それが健康上の影響に繋がることは、
今の知見からはほぼないと考えて頂いて良いと思います。
ですから、基本的に中絶をお考えになる必要は、
ないと思います。
勿論絶対はありませんので、
最終的にはお母さんの決断になるのですが、
必ず複数の専門家や専門機関の意見を聞いた上で、
ご判断はして頂きたいと思います。

僕の個人的な見解は、
妊娠を継続して頂いて、
問題はない、というものです。
by fujiki (2013-10-20 11:20) 

hyunko

お早いお返事ありがとうございます。
妊娠のどの週でもというのは見落としていました。すいません。
せっかく授かった命を大事にしたいと思います。
今度産科にいくのでそこで先生ともお話したいと思います!!
by hyunko (2013-10-20 16:53) 

さんちゃん

はじめまして。突然の相談もうしわけありません。
MRワクチン接種後に妊娠発覚しました。

表現が見苦しい箇所があるかと思います。どうかご了承下さい。

本日3月31日妊娠6週ぐらいということが産婦人科にてわかりました。
MRワクチンは3月27日に打ちました。
普段から基礎体温をつけ今回はワクチン接種の為に排卵日を避け避妊をしたにも関わらず妊娠… 今は接種前に妊娠検査薬や抗体検査を受けなかった自分に悔しく情けなく…

産婦人科の先生は数%の確率で先天性風疹症候群が発症するよ。赤ちゃんの様子をみてみたけどまだハッキリと姿が見えないからまた来週か再来週にきて、そこから今後を考えよう。でも最終的に判断するのはご両親だからね。
と言われました。

ネットで調べてみるとMRや風疹ワクチン接種後に妊娠した人はいらっしゃるみたいですが生まれてきた赤ちゃんに先天性風疹症候群の発症は見られなかったとあり、中絶は考えず妊娠を継続するようにと書いてありました。

本当に発症はなかったでしょうか?
生む前に悩まれた末中絶されていて、症例はないということとか…
妊娠初期の接種だと発症の確率はやはり高いでしょうか?
セカンドオピニオンを受けるべきでしょうか?
受けるとしてらどのような病院が良いでしょうか?個人?総合病院?
風疹に感染するのと弱毒化したワクチンを接種するのでも胎児の風疹症候群発症の確率は同じでしょうか?
by さんちゃん (2014-03-31 17:38) 

fujiki

さんちゃんさんへ
本記事とコメントをお読み頂ければ、
それで私の知る範囲のことは全てです。
産婦人科の先生の言われた数%というのは、
あくまでお子さんにワクチンによる感染の起こる確率、
という意味で、
先天性風疹症候群と呼ばれるような、
異常が発生する確率という意味ではありません。
記事に書きましたように、
昔そうした確率が想定されたことはありましたが、
実際に確認されたものではありません。
基本的に不顕性感染に留まり、
明確に先天性風疹症候群が、
妊娠中のワクチン接種により発症した、
という事例はこれまで世界中で1例も報告はないと思います。
ですから、基本的にはご心配は要らないと思うのですが、
まず保健所にご相談をされて、
適切なご相談の出来る医療機関を、
教えて頂くのが良いように思います。
by fujiki (2014-04-01 08:36) 

ぷこ

以前にコメントをしたぷこです。
遅くなりましたが、無事に1月末に娘を出産致しました。先天性風疹症等の症状なく、とても元気なこです♪
無事に産まれてくるまでとても不安でしたが、子供が元気に成長しているならママがしっかりしなきゃ!と最後まで諦めずに頑張ることができました。

きっと不安で先生のブログを見て、コメントを見られる方が今もいらっしゃると思います。
どの妊婦さんでも100%の保証はありません。元気に産まれてきてくれたからこそ、今こうしてコメントを書くこともできるのでしょう…。
それでも、少しでも同じ境遇のママの安心になればと思います。
by ぷこ (2014-05-21 22:55) 

える

ぷこさんのコメント読ませて頂きました。
私はワクチン接種後一週間後に妊娠してしまい今5週です。
病院に行き先生と相談して中絶する必要はないとの事でしたがすごく不安です。
まさに今不安でしかない状態です、
でもぷこさん、無事出産されたんですね!
すごくすごく励みになりました!
生の声を聞く事ができなかったので嬉しかったです。
私も頑張ろうと思えました!
来週心拍があるかどーか診察です。
先生と今後産む方向で話あっていきます。
by える (2014-06-19 23:57) 

まゆ

石原先生。
みなさん同じような質問をされているので、また似たような質問で申し訳ないのですが、私も同じ事で悩んでいます。

予防接種を受けたのは4月21日で、一ヶ月前からの避妊を知らずに受けてしまったのが悪いのですが、性交渉があったのが4月18日と19日です。
まさかと思い生理前でしたが、検査をしてみると陽性反応でした。
一応生理予定日を過ぎてからも再度検査したところ、やはり陽性でした。

現在、発覚してすぐのため、病院には明日行く予定ですが、海外在住のため少し不安なので、先生に相談しようと決断いたしました。予防接種は帰国時に日本で受けました。
この予防接種の時期と性交渉の時期との状況での妊娠に対してアドバイスをいただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
by まゆ (2015-05-07 13:01) 

fujiki

まゆさんへ
4月18日の性交渉で、
もう陽性になるのは少し早過ぎる気がします。
産婦人科で確認をされないと、
またご妊娠とは言い切れないと思います。
ご妊娠をされていた場合には、
私の知識の範囲では、
上記の記事にもありますように、
基本的にはご心配は要らないと、
考えて頂いて良いと思います。
by fujiki (2015-05-07 21:20) 

さくら

初めまして。8ヶ月に入りました。
私はMRを打ってからちょうど1ヶ月目に排卵日予定日で、その2週間後に妊娠が発覚しました。
近所の産婦人科の医師には、「何にもないとは言い切れない。家族と相談してどうするかは決めて下さい。」と言われました。
今は総合病院の産婦人科に検診に行っていますが、初回に同じ質問をした所、「大丈夫ですよ。影響があったならだいたいは初期にダメになってしまうし、通常の妊娠でも障害が出る確率は変わらないから。」と言われました。自分でも色々と調べていたので、少し拍子抜けしたのを覚えています。
だからと言って100%安心したという訳ではなく、高齢出産とまではいかないけれど微妙なラインだったので、主人とも話し合いました。
来月から妊活してみようかな。と考えていたし、まさか一回の行為でできる訳ないと思っていた時の妊娠でした。それからは妊娠から出産までは無事に迎えられることは、奇跡に近い事と考え、赤ちゃんの生命力に任せようと考える様になりました。
初期の血腫も安静でクリアし、スクリーニング検査もパス、中期はまだですが今に至ります。
正直、途中でダメになってもそれが運命なんだと思って過ごしていました。元々、とても子供が欲しかった訳ではなく、欲しがっていた主人の為に。と言うのが本音です。
成長具合も平均で特に問題はなく、胎動も元気であとは無事に産まれてくれる事を願うばかりです。
今は少し母性本能が出てきたのか色々と前向きに考えられるようになり、楽しみでもあります。
産まれてみないとわかりませんが、先生のブログを読んで、今は堕胎しなくて良かったかなと思っています。

by さくら (2015-06-20 00:43) 

fujiki

さくらさんへ
コメントありがとうございます。
正しい選択をされたと、個人的には思います。
貴重な情報をありがとうございました。

by fujiki (2015-06-21 06:21) 

くらら

はじめまして。
ちょうど悩んでいた矢先に先生のブログを拝見しました。

私もMRワクチン接種後1か月で妊娠し、そのため近くの産科の医師からは「今回は中絶を考えてもいい」と言われましたが、自分なりにインターネットや先生のブログを読み、妊娠を継続しようと思っています。
ただ産科の医師からの勧めもあり、一度総合病院へ相談に行くことになっています。

私の場合、息子の予防接種のついでに小児科でMRワクチンを打ってもらいました。
その際妊娠希望で、先天性風疹症候群を避けるため、ということを受け付けでお話し、打ってもらったのですが、
小児科医師からは現在妊娠しているかの確認もなければ、
2か月間の避妊についても全く聞かされず、
ただ打ってもらっただけで、
避妊について全く知らないままの今回の妊娠で、
産科に行ってはじめて避妊しなければいけなかったことを聞かされ、
大変とまどいました。
(無知な私は、ワクチンを打てばそれこそ準備OKくらいに思っていたのです)

もちろんワクチンについてあらかじめ自分で調べなかったことが最も悪いと思いますが
(また息子のついでに小児科で打ったのもいけなかったかもしれません)
科が違えば、「避妊しなければいけない」といった大事な情報も、
医師は注意喚起する義務はないのでしょうか。

自らの不勉強が最も情けないところではありますが、
あのとき小児科の医師が「2か月は避妊してください」と教えてくれさえすれば、いらぬ心配もなく、ただただ嬉しい妊娠という出来事だったのにと、小児科医師への不信感が拭えません。
by くらら (2015-08-09 14:49) 

りん

はじめまして。過去記事への突然のコメント申し訳ありません。

風しんワクチンについて調べており、こちらの記事をみつけました。とてもわかりやすくて勉強になりました。ありがとうございます。

皆さんのコメントも拝見し、重複するところもあるかもしれませんが、私からも質問させてください。

私も妊娠を希望しており、5/27に予防接種しました。その後、6/4〜と7/2〜生理がありました。いつも28-29日周期なので、次は7/30
頃だと思われます。

受診した病院では、『3ヶ月間避妊するように』と言われたのですが、調べてみると石原先生のように『2ヶ月』とおっしゃってる方が多いように感じます。

たった1ヶ月の差なので、余裕をみて3ヶ月待てばいいのはわかるのですが、できれば少しでも早くチャンスを作りたいと思ってしまいます。

また、余裕をもって3ヶ月あけるとして、そもそも、その期間というのは、排卵日ベースなのでしょうか?排卵日だとすると9月以降に妊娠するのがベストかと思いますが、生理日だとすれば8月以降でもいいのかと考えたり。。

こんなことをグルグル考えながら日々過ごしております。もし何かアドバイスがありましたら、お願いいたします。

長文乱文で失礼いたしました。

by りん (2016-07-07 15:52) 

fujiki

りんさんへ
これは明確な決まりはないのですが、
私は「2回生理が来ればOK」とお話しています。
ただ、接種日が生理の直前ですので、
7月4日からOKとは言いにくいところです。
次回の生理が来ればOKと、
考えて頂いて良いのではないかと思います。
いずれしても、
安全の幅を広く取った「3か月」なので、
それほど厳密なものではなく、
何処からどう数えるという、
明確な根拠は存在しないと思います。
by fujiki (2016-07-09 15:35) 

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