膀胱疾患画像集 [仕事のこと]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
朝から健診結果の整理をして、
それから今PCに向かっています。
何か失踪したい気分ですが、
そんな訳にもいかないので仕方がありません。
それでは今日の話題です。
今日は診療所で診断した、
膀胱癌の超音波画像を見て頂きます。
膀胱癌は喫煙やアニリン系色素、
コーヒーや食品添加物、人工甘味料など、
多くの科学物質との関連性が指摘されています。
フェナセチンやシクロフォスファミドといった、
薬剤の長期使用も、
その原因の1つと考えられています。
最近では糖尿病治療薬のピオグリダゾンと、
膀胱癌の発症との関連性が注目を集めました。
また、その発癌に関しては、
確定的なデータではありませんが、
放射性セシウムの内部被曝により、
膀胱癌が増えるのでは、という内容の、
論文も最近話題になりました。
このように、
膀胱は尿中の物質と接触する場所なので、
膀胱癌の発症と、
尿に排泄される化学物質とは、
大きな関連性があるのです。
それではまずこちらをご覧下さい。
60代の男性の膀胱癌の事例です。
黒い部分は膀胱です。
超音波の画像では膀胱の中に溜められた尿は、
このように黒く均一に見えます。
赤い矢印の先に、
カリフラワーのような形に、
飛び出した部分が見えますね。
これが膀胱の壁から突出した、
膀胱癌です。
大きさは2センチくらいあります。
この方はある日急におしっこが真っ赤になり、
翌日には再び透明に戻りました。
こういうものが膀胱癌発見の、
典型的な経過です。
超音波でしこりが見付かり、
おしっこの細胞の検査で、
癌細胞が確認されました。
では次を。
これは前にも一度お見せしたことがあります。
もう少し早期の膀胱癌です。
この方は全く何の症状もなく、
定期チェック目的の超音波検査で見付かりました。
では最後の画像です。
同じようにいびつな盛り上がりが、
膀胱の壁から突出しています。
しかしこれは前立腺癌が、
膀胱の側に突出して見えているものです。
膀胱の超音波検査は、
このように有用な検査ですが、
おしっこがしっかり溜まっていないと、
診断が出来ないので、
通常の健康診断の超音波検査では、
行なわれない場合もあるので、
注意が必要です。
今日は診療所で診断した、
膀胱疾患の画像を見て頂きました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
六号通り診療所の石原です。
朝から健診結果の整理をして、
それから今PCに向かっています。
何か失踪したい気分ですが、
そんな訳にもいかないので仕方がありません。
それでは今日の話題です。
今日は診療所で診断した、
膀胱癌の超音波画像を見て頂きます。
膀胱癌は喫煙やアニリン系色素、
コーヒーや食品添加物、人工甘味料など、
多くの科学物質との関連性が指摘されています。
フェナセチンやシクロフォスファミドといった、
薬剤の長期使用も、
その原因の1つと考えられています。
最近では糖尿病治療薬のピオグリダゾンと、
膀胱癌の発症との関連性が注目を集めました。
また、その発癌に関しては、
確定的なデータではありませんが、
放射性セシウムの内部被曝により、
膀胱癌が増えるのでは、という内容の、
論文も最近話題になりました。
このように、
膀胱は尿中の物質と接触する場所なので、
膀胱癌の発症と、
尿に排泄される化学物質とは、
大きな関連性があるのです。
それではまずこちらをご覧下さい。
60代の男性の膀胱癌の事例です。
黒い部分は膀胱です。
超音波の画像では膀胱の中に溜められた尿は、
このように黒く均一に見えます。
赤い矢印の先に、
カリフラワーのような形に、
飛び出した部分が見えますね。
これが膀胱の壁から突出した、
膀胱癌です。
大きさは2センチくらいあります。
この方はある日急におしっこが真っ赤になり、
翌日には再び透明に戻りました。
こういうものが膀胱癌発見の、
典型的な経過です。
超音波でしこりが見付かり、
おしっこの細胞の検査で、
癌細胞が確認されました。
では次を。
これは前にも一度お見せしたことがあります。
もう少し早期の膀胱癌です。
この方は全く何の症状もなく、
定期チェック目的の超音波検査で見付かりました。
では最後の画像です。
同じようにいびつな盛り上がりが、
膀胱の壁から突出しています。
しかしこれは前立腺癌が、
膀胱の側に突出して見えているものです。
膀胱の超音波検査は、
このように有用な検査ですが、
おしっこがしっかり溜まっていないと、
診断が出来ないので、
通常の健康診断の超音波検査では、
行なわれない場合もあるので、
注意が必要です。
今日は診療所で診断した、
膀胱疾患の画像を見て頂きました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2011-09-03 08:12
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コメント(6)
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失踪は歓迎できませんが、もしもの時は、
私にだけ居場所を教えてください(笑)。
夏風邪は長引いて意外と苦しみましたね。
現在は全快です。ありがとうございました。
by midori (2011-09-03 09:20)
石原先生こんにちは
毎日先生のブログ楽しみに生きてますので
失踪なさらないでくださいね!!(プチ家出で我慢してください)
by catfish (2011-09-03 14:56)
確かに最近、膀胱がんという単語を目にする事が増えた気がします。
膀胱癌といえば、松田優作さんを思い出します。
かなり衝撃的でした。
でも、今まで膀胱がんの患者さんに投薬した事がありません。
化学療法の選択肢が少ないんでしょうか。
尿が溜まらないと検査が出来ないという事に今まで気づきませんでした。
勉強になりました(^^)
by ごぶりん (2011-09-03 20:35)
midori さんへ
コメントありがとうございます。
下らないことがあると、
何1つ捗らないので困ります。
by fujiki (2011-09-04 20:56)
catfish さんへ
いつもありがとうございます。
まあ、のらりくらりとやれれば良いと、
思ってはいるのですが…
by fujiki (2011-09-04 20:58)
ごぶりんさんへ
コメントありがとうございます。
全身投与より、
膀胱注入による治療が、
主体になるようです。
by fujiki (2011-09-04 21:00)