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「アラジン」(2019年実写版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は祝日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アラジン.jpg
ディズニーが20年前の大ヒットアニメーションの「アラジン」を、
実写映画化して今公開中です。

これはサイレント映画時代に最初に作られて、
1940年代にトーキーのカラー映画としてリメイクされた、
「バクダッドの盗賊」を元にしています。

元々の「アラジンと魔法のランプ」には、
魔人は出て来るものの願い事が3つだけ、
という設定はなく、
空飛ぶ魔法の絨毯も出て来ません。

3つの願いと魔法の絨毯がミックスされているのは、
映画の「バクダッドの盗賊」のアイデアなのです。

実写映画版はアニメ版を元にしながら、
魔神ジーニーと王女の次女のラブロマンスというおまけを入れて、
ウィル・スミスの演じるジーニーに、
かなりスポットの当たる内容に改変されています。
「バクダッドの盗賊」の魔神は、
人間にいいように騙されて使われる、
という存在ですから、
魔神が人間になって家族を作るという今回の映画は、
彼が主役と言っても言い過ぎではないのです。

今回の映画はまた、
CGのウィル・スミスが縦横無尽に動き周り、
アニメとほぼ同じスピード感と、
ほぼ同じカット割りを達成しているのが画期的で、
アニメと同じ感覚で、
実写(もどき)が実現する時代になったのだなあ、
という感慨にふけることが出来ました。

正直お話はセンス・オブ・ワンダーが足りないというか、
ランプの魔神という非現実的なものが出て来る割には、
それ以外にあまり不可思議なものや、
奇怪なもの、荒唐無稽なものが登場しないので、
お話的にもあまり盛り上がる感じがないことが、
ちょっと物足りません。
活劇らしい活劇もなく、
最後も悪党を騙して自滅させるだけ、
というのも物足りません。
ただ、それはもう意図されたもので、
もっとホンワカした歌芝居の世界に、
ひと時浸れればそれで良いのかも知れません。

僕にはちょっと物足りない世界でした。

まあ対象が違うので当然ですね。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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