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第7回ブス会*「エーデルワイス」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
エーデルワイス.jpg
ペヤンヌマキさんのブス会*の新作公演が、
本日まで池袋で上演されています。
その初日の舞台に足を運びました。

ブス会*はもともとポツドールの別動隊のような形で始まり、
ポツドールの三浦大輔さんが、
ほぼ映像に軸足を移している中、
独自の舞台活動を継続しています。

矢張りポツドール的過激さに溢れて、
その女性復讐版という感じのあった、
「女のみち」が印象深いのですが、
それ以降は様々なスタイルで、
小劇場的テイストを守りつつ、
女性の生きざまを描く舞台を上演しています。

今回は鈴木砂羽さんを主演に据えて、
「美女と野獣」を模した結構大掛かりなセットを組み、
これまでより中劇場的なスタイルの作品となっています。

鈴木砂羽さんはスランプに悩む大物漫画家を演じ、
彼女の過去の純愛と、
それが元になった出世作の漫画、
そして年を重ねた現在迷いが、
交錯するようにして彼女の内面を立体的に浮かび上がらせる、
という作劇です。

高野ゆらこさんや金子清文さんが出演しているので、
ちょっとテイストは毛皮族の雰囲気もあります。

これは凄く良い、というような舞台ではないのですが、
雰囲気は悪くなく、
作劇も分かりやすいので、
まずは心地良く観ることが出来ました。

ペヤンヌマキさんの実際の経験や思いが、
かなり反映されているのだろうな、
ということは推察されますし、
構成的には過去と現在で、
同じパターンの恋愛が繰り返される、
という部分が面白いと感じました。

ただ、欲を言えばもっと過剰な部分、
演劇的な盛り上がりのある場面があれば、
という気はしましたし、
せっかくのセットが、
あまり活かされていない、という気はしました。
後半にもう少し幻想が膨らみを持って、
暴走しても良かったですよね。
その点は少し残念です。

鈴木砂羽さんは舞台がなかなか良くて、
独特のオーラがあり、僕は好きな女優さんです。
ただ、ちょっと桃井かおりさん的な、
「やる気のない芝居」なので、
それを演出がどう修正するのかが、
舞台での成功失敗の分かれ目のように思います。
今回に関しては、
もう少し本人の乗りで、
自由に出来るようなところがあると、
もう少し違ったのではないかしら、
というようには感じました。

そんな訳で今一つではあったのですが、
サラッとして悪くない芝居でした。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごしください。

石原がお送りしました。
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