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拙者ムニエル「わくわくステーション」 [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は診療所は通常通りの診療になります。
朝からレセプト作業をして、
それから今PCに向かっています。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
拙者ムニエル.jpg
これはもう大分前に終わったのですが、
コント的なお芝居を得意としていた、
「拙者ムニエル」の、
6年ぶりくらいになる新作公演に出掛けました。

この劇団は2003年くらいに何度か観ました。

怪女優澤田育子さんが出演した、
毛皮族の公演を観て、
この方のホームグランドでの活躍は、
どのようなものなのだろう、
と気になったので足を運んだのです。

印象としては、
ケラのナンセンスコメディに、
かなり似ているな、という印象で、
僕はナンセンスコメディは大好きなので、
それは良かったのですが、
ちょっと言葉の選び方のセンスや、
冴えないビジュアルの役者さんが、
それを殊更に強調するような台詞を言ったり、
舞台上ですねたりする感じが、
あまり良いとは思えなかったので、
それほど続けて観よう、という気が起きませんでした。

期待の澤田さんは、
毛皮族の時より大人しく穏当な感じの芝居で、
正直ガッカリしました。

同じくらいの世代のコント的芝居の劇団としては、
サモ・アリナンズがあって、
こちらはきっちりと作り込むのではなく、
良い意味でのグダグダ感があって、
こっちの方が上だなあ、
というのが正直な印象でした。

その後、コント的ではない、
もっと普通のお芝居に近い作品も観たのですが、
これはもう見続けるのが辛い感じの作品でした。

多分もっと面白い作品もあったのだと思うのですが、
あまり良い出会いをしなかったので、
そのままご縁がなくなっていました。

今回は久しぶりの本公演ですし、
澤田さんも最近観ていなかったので、
どんなものかと思い、行ってみました。

これは3本のゆるいコント的芝居のオムニバスで、
拙者ムニエルの王道路線という感じです。

ただ、中年男が分不相応な夢〈といっても大したものではない)を持つと、
取締の警官がやってくる、
というモンティ・パイソン的な趣向が中心となっていて、
どうも背中がムズムズするような感じで、
僕には中年の役者さんがやって面白い性質のネタとは思えず、
途中で意識が少し飛んでしまいました。

本当に冴えない感じのおじさんが、
「俺はさえない」というようなことをネタにするのは、
矢張りあまり筋が良くないのではないでしょうか。

今回一番良かったのは、
客演の浅野千鶴さんで、
彼女は30を超えてアイドルを目指す、
というキャラを演じるのですが、
そのちょっとした自然体の小芝居と、
醸し出される控えめな愛らしさが、
何とも言えずに魅力があります。

要するにそういうことで、
ちょっと格好良いくらいの人が、
「俺は冴えていない」という演技をするから良いので、
その辺りに計算違いがあるのではないかと、
個人的には感じました。

肝心の澤田さんはまた普通の女性を演じていて、
それも正直とても物足りなく感じたのです。
もっと暴れて欲しかったです。

そんな訳で今回もあまり良い感じの出会いではなかったのですが、
気になる集団ではあり、
また是非活動を続けて欲しいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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