「生ワクチン」殺人事件 [フィクション]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。
それでは今日の話題です。
最初に2日前に書いた「新型国産ワクチン中間報告」
についてですが、
そのまとまった内容が公開されました。
日曜日の記事は報道からの推測でしたので、
事実誤認の部分もありました。
その点についてはまた近日中に検討したいと思います。
ただ、はっきりとした副反応の認められている点は、
僕は些細なこととは思いませんし、
もっと慎重に検討すべき課題ではないかと思います。
また、さすがにそれなりの説得力のあるものなのですが、
それでも最初に結論ありきの、
トリッキーな部分は感じました。
それについてはまた後日。
本題に入ります。
今日の話はあまり真面目には取らないで下さい。
ちょっとSFのアイデアみたいな話です。
数日前に、インフルエンザの生ワクチンの話をしました。
このワクチンは鼻の粘膜に噴霧します。
つまり、普通のウイルスの侵入経路と、
同じような経路で使用する訳です。
このワクチンを使用して、数日間は、
鼻の粘膜に弱毒のウイルスが存在する状態になります。
従って、この期間にインフルエンザの簡易検査を鼻で行なうと、
インフルエンザの陽性反応が検出されます。
インフルエンザには不顕性感染もあります。
要するに、熱などの症状がなくても、
インフルエンザに罹っている場合はある訳です。
たとえば、今日診療所に1人の患者さんが現われて、
熱はないのですが、身体がだるいので、
インフルエンザの検査をして欲しい、
と言われたとしましょう。
検査をして陽性に出れば、
インフルエンザと診断して薬を出すかも知れません。
しかし、もし日本でも点鼻のワクチンが採用されていて、
その患者さんが数日前にワクチンを鼻に噴霧していたとしたら、
患者さん本人がそのことを教えてくれない限り、
それがワクチンのための偽陽性なのか、
実際の感染なのかを、
僕の立場で判断することは不可能です。
弱毒化されたウイルスは、
周囲に感染する可能性はゼロではありません。
仮にそのウイルスが変異して、
感染力を得たとすれば、
感染した患者さんのウイルスを分析したとしても、
それを「ワクチン株」だと立証することは、
そうと分かっていなければ困難で、
むしろ「弱毒性の新型インフルエンザ」
と判断される可能性の方が、
より高いのではないかと考えられます。
ここに1人の超越的な思考を持つ人物がいるとしましょう。
彼もしくは彼女は…
うーん、矢張り僕は男なので、
彼女にした方が魅力的です。
彼女はSFサスペンスの悪のヒロインみたいな女性で、
地球には人間などという生き物は、
存在しない方が良い、という考え方を持っています。
彼女はウイルスを研究する製薬会社の研究員で、
生ワクチンの遺伝子を掛け合わせる研究をしていて、
その中で、強毒性の新型インフルエンザウイルスの、
合成に成功します。
こうしたことは、ごく日常的に起こり得ることです。
それを廃棄することは、
彼女の意思のみに委ねられているのです。
彼女はそのウイルス株を廃棄したことにして、
実際にはそのウイルスを、
密かに増やし、隠し持っています。
その目的は勿論、人類を滅ぼすためです。
こうしたウイルスを保持するために、
最も有効で安全な器具は、
噴霧型の生ワクチンの容器です。
彼女はそのウイルスを生ワクチンの容器に入れて持ち歩き、
自分が憎んでいる男と敢えて関係を持つと、
そのベッドで相手が寝入っている時に、
その男の鼻にウイルスを噴霧します。
その男は数日後に重症のインフルエンザを発症し、
その感染はたちまち周囲に広がります。
そして、新たな強毒性のウイルスのパンデミックが、
世界を襲うのです。
この計画のポイントは、
感染が拡大した時点で、
何をどれだけ調べても、
感染源を確定することは絶対に出来ない、
ということです。
最初に感染者となった男自身も、
まさか彼女が犯人とは予想だにしないでしょう。
ウイルスの遺伝子を分析し、
その構造が生ワクチンに類似していることに、
仮に製薬会社の研究者が気付いたとしても、
間違いなくその情報は闇に葬られることになるでしょう。
一種の完全犯罪がここに成立するのです。
僕が言いたいことは、
ある1人の人間の強固な意志があるだけでも、
世界は滅び得る、という事実です。
皆さんは科学が進歩することは、
素晴らしいことだとお考えになるかも知れません。
しかし、そこには常に負の要素があります。
ナポレオンやアレキサンダー大王が、
如何に強大な権力を持っていたとしても、
たった1人で世界を滅ぼすことは出来ないでしょう。
しかし、科学の進歩した現在では、
上に挙げた彼女のような人間が1人存在するだけで、
理屈の上では簡単に世界は滅ぶのです。
良くも悪くも、僕達はそうした時代に生きているのです。
今日はちょっとSFめいた話でした。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
六号通り診療所の石原です。
今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。
それでは今日の話題です。
最初に2日前に書いた「新型国産ワクチン中間報告」
についてですが、
そのまとまった内容が公開されました。
日曜日の記事は報道からの推測でしたので、
事実誤認の部分もありました。
その点についてはまた近日中に検討したいと思います。
ただ、はっきりとした副反応の認められている点は、
僕は些細なこととは思いませんし、
もっと慎重に検討すべき課題ではないかと思います。
また、さすがにそれなりの説得力のあるものなのですが、
それでも最初に結論ありきの、
トリッキーな部分は感じました。
それについてはまた後日。
本題に入ります。
今日の話はあまり真面目には取らないで下さい。
ちょっとSFのアイデアみたいな話です。
数日前に、インフルエンザの生ワクチンの話をしました。
このワクチンは鼻の粘膜に噴霧します。
つまり、普通のウイルスの侵入経路と、
同じような経路で使用する訳です。
このワクチンを使用して、数日間は、
鼻の粘膜に弱毒のウイルスが存在する状態になります。
従って、この期間にインフルエンザの簡易検査を鼻で行なうと、
インフルエンザの陽性反応が検出されます。
インフルエンザには不顕性感染もあります。
要するに、熱などの症状がなくても、
インフルエンザに罹っている場合はある訳です。
たとえば、今日診療所に1人の患者さんが現われて、
熱はないのですが、身体がだるいので、
インフルエンザの検査をして欲しい、
と言われたとしましょう。
検査をして陽性に出れば、
インフルエンザと診断して薬を出すかも知れません。
しかし、もし日本でも点鼻のワクチンが採用されていて、
その患者さんが数日前にワクチンを鼻に噴霧していたとしたら、
患者さん本人がそのことを教えてくれない限り、
それがワクチンのための偽陽性なのか、
実際の感染なのかを、
僕の立場で判断することは不可能です。
弱毒化されたウイルスは、
周囲に感染する可能性はゼロではありません。
仮にそのウイルスが変異して、
感染力を得たとすれば、
感染した患者さんのウイルスを分析したとしても、
それを「ワクチン株」だと立証することは、
そうと分かっていなければ困難で、
むしろ「弱毒性の新型インフルエンザ」
と判断される可能性の方が、
より高いのではないかと考えられます。
ここに1人の超越的な思考を持つ人物がいるとしましょう。
彼もしくは彼女は…
うーん、矢張り僕は男なので、
彼女にした方が魅力的です。
彼女はSFサスペンスの悪のヒロインみたいな女性で、
地球には人間などという生き物は、
存在しない方が良い、という考え方を持っています。
彼女はウイルスを研究する製薬会社の研究員で、
生ワクチンの遺伝子を掛け合わせる研究をしていて、
その中で、強毒性の新型インフルエンザウイルスの、
合成に成功します。
こうしたことは、ごく日常的に起こり得ることです。
それを廃棄することは、
彼女の意思のみに委ねられているのです。
彼女はそのウイルス株を廃棄したことにして、
実際にはそのウイルスを、
密かに増やし、隠し持っています。
その目的は勿論、人類を滅ぼすためです。
こうしたウイルスを保持するために、
最も有効で安全な器具は、
噴霧型の生ワクチンの容器です。
彼女はそのウイルスを生ワクチンの容器に入れて持ち歩き、
自分が憎んでいる男と敢えて関係を持つと、
そのベッドで相手が寝入っている時に、
その男の鼻にウイルスを噴霧します。
その男は数日後に重症のインフルエンザを発症し、
その感染はたちまち周囲に広がります。
そして、新たな強毒性のウイルスのパンデミックが、
世界を襲うのです。
この計画のポイントは、
感染が拡大した時点で、
何をどれだけ調べても、
感染源を確定することは絶対に出来ない、
ということです。
最初に感染者となった男自身も、
まさか彼女が犯人とは予想だにしないでしょう。
ウイルスの遺伝子を分析し、
その構造が生ワクチンに類似していることに、
仮に製薬会社の研究者が気付いたとしても、
間違いなくその情報は闇に葬られることになるでしょう。
一種の完全犯罪がここに成立するのです。
僕が言いたいことは、
ある1人の人間の強固な意志があるだけでも、
世界は滅び得る、という事実です。
皆さんは科学が進歩することは、
素晴らしいことだとお考えになるかも知れません。
しかし、そこには常に負の要素があります。
ナポレオンやアレキサンダー大王が、
如何に強大な権力を持っていたとしても、
たった1人で世界を滅ぼすことは出来ないでしょう。
しかし、科学の進歩した現在では、
上に挙げた彼女のような人間が1人存在するだけで、
理屈の上では簡単に世界は滅ぶのです。
良くも悪くも、僕達はそうした時代に生きているのです。
今日はちょっとSFめいた話でした。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2009-10-20 08:27
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