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「バニー・レークは行方不明」 [ミステリー]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みでだらだら過す予定です。

休みの日は趣味の話です。

「バニー・レークは行方不明」は、
イヴリン・パイパーというアメリカのミステリー作家の、
1957年のサスペンス小説で、
1965年にイギリスで映画化されています。

映画はすぐに日本でも公開され、
意外な結末のあるミステリー映画として、
それなりの評価があったのですが、
リバイバルはされず、
ビデオにもならず、
僕は以前から是非見たいと思っていた映画の一本でした。

日本でのソフト化は、
未だにされていませんが、
スカパーで何度か放映され、
また先週はwowwowでHV放映されました。
それでようやく僕も見ることが出来ました。

筋立てはこうです。
アメリカ人の若い未婚の母が、
4歳の娘(これがバニー・レークです)と一緒に、
ロンドンへとやって来ます。
彼女が保育園に娘を初めて預けた当日、
迎えに行くと娘の姿はありません。
そればかりか、その娘の存在を、
覚えている人すら誰もいないのです。
娘は警察を呼び、
一緒にイギリスに来た自分の兄と一緒に、
娘を探し求めます。
しかし、娘は見付からず、
それどころか、娘の実在を示す証拠さえも、
次々と消えて行くのです。

どうですか。なかなか魅力的な筋立てでしょ。

ただ、結末をつけるのは、
難しいですよね。

シンプルに考えれば、2通りしかない訳です。
娘は実在しなくて、
母親の妄想だったというものか、
それとも何らかの陰謀があって、
娘の存在を消す必要があった、
とするか。
どちらにしても、
単純にそれだけの結末では、
見る方もがっかりしてしまいます。

そこにどういう趣向を凝らすかが、
作る側の腕なのですが、
その意味でこの作品、
抜群とは言えないですが、
なかなかうまく考えていると思います。

原作は映画とは、
全然違う結末になっているんです。
どちらを先に見ても読んでもOKという、
これは結構稀有の例ですね。

原作は最近になって、翻訳が出版されました。
映画はアメリカ人がイギリスへ行く話で、
原作はイギリス人がアメリカへ行く話です。
この辺もちょっと面白いですね。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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