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スライディーニの世界 [マジック]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

昨日はちょっと大変でした。
寝不足もあって、
朝から腹痛と下痢があったんですが、
そんな時に限って、
慌しくなるんですね。
肺炎の方がいて、入院の手配をして、
それから救急病院ではないんですが、
救急車が来たりもして、
午前中の診療が食い込んで、
昼休みはなしで午後に入りました。
長くお待ち頂いた方には、
本当に申し訳ありませんでした。
今はちょっと落ち着きました。

ええと、今日はマジックの話題なんですけど、
あまりご興味はないでしょうかね。

一時は結構入れ込んで練習をしていたんです。

上の写真は、
僕が最も偉大だと思うマジシャンの1人、
スライディーニ(Slydini)の実演姿です。

戦後すぐくらいの時期が、
最盛期のマジシャンで、
勿論もう鬼籍に入っています。

心霊写真のような写真ですけれど、
これはプライヴェートの8ミリフィルムで、
こんな画像しか残っていないんですね。

僕も勿論実演に接したことはありません。
ただ、テレビのショーにアメリカで何度が出演していて、
その時の画像のビデオが残っています。

それがね、本当に凄いんですよ。

彼の演じるマジックはその全てが彼のオリジナルです。
トリックも演出も、
全てが彼の創造物です。
オリジナルだけを演じるマジシャンというのは、
実はあまりいないんですよ。

ミスターマリックも、セロも、
皆さんもご存知と思いますけれど、
オリジナルは1つもありません。
他人の考えたトリックを、
そのまま演じているだけですね。

スライディーニのマジックは、
これといった種はなく、
テクニックとタイミングだけで演じられる、
純粋な指先の芸術です。

代表作は「ワンコイン・ルーティーン」。
これはね、1枚だけのコインを手に、
それがふっと消えたり、
現われたりする、
ただそれだけの手順です。
「ラッピング」と言って、
単純に言えば、
コインをさりげなく膝に落としてしまうだけのことなんです。
それがね、彼の手に掛かると、
真の芸術になります。
あっと思うと、
今あったコインが鮮やかに消えて、
それがまた鮮やかに出現します。

こういう名人は、
多分今はいないんですね。

今日はマニアックなマジックの話題でした。

今日は午後は久しぶりにオペラに行きます。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

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ゆうな

 時間がかかりましたが、やっとマジックを読み終えました。
 そういえば、以前、ある方に、「タネがないと言っていたのに、タネがあったんやで」と、意味深に言われたことがありました。
 いまだにその言葉が、どういうことを伝えたかったのか、分からないままになっています。
 先生なら、お分かりになられるでしょうか?
by ゆうな (2011-09-16 11:17) 

fujiki

ゆうなさんへ
コメントありがとうございます。
最近はマジックもめっきりご無沙汰で、
練習もしていません。
その台詞の意味は…
それだけではちょっと分かりませんね。
by fujiki (2011-09-17 08:05) 

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