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「アムステルダム」(ネタバレ注意) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アムステルダム.jpg
デビッド・O・ラッセル監督による、
1930年代を舞台にした豪華キャストのアメリカ映画が、
今ロードショー公開されています。

ラッセル監督の映画は、
本国では評価が高いものの、
日本人にはそのウィットに富んでいるのであろう台詞などが、
分かり難いという側面があり、
あまり高い人気とはなっていません。

今回の作品は脇役まで名優や人気者を揃えていて、
すぐに轢かれて死んでしまう軍人の娘に、
テイラー・スウィフトがキャスティングされているのは、
その典型です。
これだけのキャストが集まるというのは、
ラッセル監督の作品の本国での高評価と人気の程を、
示しているように思います。

以下少しネタバレを含む感想です。
ただ、鑑賞後の感想としては、
ネタバレでガッカリする、
というほどの内容ではありません。

今回の作品は、
第一次大戦で負傷した、
クリスチャン・ベール演じるお人好しの医師と、
ジョン・デビット・ワシントン演じる弁護士の卵が、
フランスの病院でマーゴット・ロビー演じる、
富豪の一族の前衛芸術家と出逢い、
オランダのアムステルダムでひと時の「理想の時間」を過ごし、
一旦はアメリカで離ればなれになった3人が、
今度はアメリカで台頭するナチスの陰謀に、
立ち向かうというお話です。

全編ノスタルジックで軽快なタッチで展開し、
ややブラックなユーモアに彩られています。
現実をシュールで夢想的な世界に変換して楽しむというところは、
アーヴィングの「ガープの世界」などと同じ趣向ですよね。
それをオリジナル台本にしたのが「フォレストガンプ」で、
この映画も基本ラインはアーヴィングで、
そこにコーエン兄弟やウディ・アレンのタッチが入っています。

ただ、ナチスが登場すると、
これはもう絶対悪ですから、
相手は必ず負けることも分かっているので、
盛り上がりには欠けるという面があります。
展開も後半は正直もたつく感じがありました。
コーエン兄弟やアレンの良い時の作品と比較すると、
「この映画はここが抜群だよね」というようなところがないので、
矢張り物足りなさは残りました。

そんな訳で今一つではあったのですが、
キャストは皆魅力的で凝った美術と撮影も見ごたえはあるので、
如何にも映画らしい映画として、
まずは楽しむことが出来ました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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