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「マーメイド・イン・パリ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
午前午後とも須田医師が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
マーメイド・イン・パリ.jpg
2020年本国公開のフランスのファンタジー映画ですが、
これもハリウッド製の映画が殆ど公開されないので、
急遽引っ張り出されたような感じの地味な1本です。
フランスでも限定的な公開に留まっていたようです。

パリのセーヌ川に稽留された遊覧船を利用した、
バーレスクを上演するバーのオーナーの息子のしがない音楽家が、
バーが経営難で身売りするという時に、
傷ついた世界で最後に残った美しい人魚を助け、
やがて恋に落ちます。

色々な先行作に似ていますが、
一番はアカデミー賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」
に良く似ている映画です。

男女を入れ替えればほぼ同じ話で、
ミュージカル的になる点も似ています。

ただ、ちょっとやり過ぎ感のある「シェイプ・オブ・ウォーター」と比べると、
勿論お金がないという点が大きいと思うのですが、
あまりCGや特殊効果を使用していないので、
レトロな感じでのんびり観ることが出来ます。

最初はちょっとこのセンス駄目かなあ、
と思って観ていたのですが、
途中からバーレスクに取り憑かれた家族の、
その歴史が綴られる辺りがなかなか魅力的で、
レトロなショーも素敵な気分で観ることが出来ました。

非常に人工的でおとぎ話的絵作りなのですが、
それでいてラストの部分では、
入水の場面をとてもリアルな映像で描いていて、
その辺りには演出のセンスを感じます。

ラストもなかなか気が利いていますよね。
稽留された船が海へと向かう辺りは、
さすがフランスのエスプリという感じです。

そんな訳でまあ二線級の映画ではあるのですが、
ほろ苦い大人向けのファンタジーとして、
意外に拾い物の1本です。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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