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「シング・ストリート 未来へのうた」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は祝日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
シングストリート.jpg
アイルランドのジョン・カーニー監督が、
1985年のアイルランド、ダブリンを舞台に、
自分の青春を重ね合わせて、
14歳の少年が音楽と出合い、
バンド活動で成長する姿を描いた、
「シング・ストリート 未来へのうた」を観て来ました。

これはもう本当に、
純度100パーセントの青春音楽映画で、
1985年という過去を舞台にしてはいますが、
大人が過去を回想するようなノスタルジックな感じではなく、
敢くまでリアルタイムの青春を見せてくれます。

父親は失業して母親は不倫に走り、
兄はミュージシャンを目指して挫折し腐っています。
そんな中で主人公の14歳の少年は、
一目ぼれしたちょっと尻軽のモデルの女の子の、
気を引くだけの不純な目的で、
友達を募ってバンド活動に乗り出します。

平凡と言えばこれ以上平凡な話はないくらいの物語ですが、
語り口は巧みなので最初から引き込まれます。
実際にオリジナル曲が5曲以上も使われ、
その1つ1つの誕生に至る段取りが、
主人公の恋とも連動していて、
それぞれ手製のミュージックビデオで完結する、
という構成も巧みです。

主人公の兄がもう1人の主人公とも言え、
音楽の何たるかを弟に伝えると、
最後に自作の詩を、
弟に託して新しい世界に送り出す、
という趣向も良く出来ています。

ある意味主人公の少年は自己中心的で無責任で、
最後の決断も仲間を放り出して、
自分だけで夢を追う、という感じがあるのですが、
観ているとそれが不快とは感じませんし、
そうした青春の身勝手さも、
そのままに描いている点が面白いのです。

何より素晴らしいのがオリジナルの楽曲で、
適度にアマチュア的で素朴なそのメロディが、
観終わった後も強く心に残ります。

思わず、すぐにサントラCDを買ってしまいました。

青春音楽映画の佳作として、
広くお薦めしたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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