若狭小浜妙楽寺「木造千手観音立像」 [仏像]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
昨日から1泊で福井に行きました。
福井在住の友達と会い、
小浜に仏像を拝観に行って、
それから越前海岸の民宿で蟹を食べました。
ほぼ数年前からいつものコースです。
昨年拝観出来なかった妙楽寺で、
ご本尊の千手観音を拝することが出来ました。
そのお姿がこちら。
二十四面千手観音と言って、
形相の違う3面のお顔があって、
その上に小さなお顔が21面乗っています。
腕も小さなものを含めると、
きちんと千本揃っています。
奈良時代に完成された千手観音の造形は、
唐招提寺の仏様など、
十一面千手観音が通常で、
このように二十四面千手というのは極めて珍しい作例です。
インドの神様に近い雰囲気ですね。
桧の一木造りで、
このような複雑な造形を、
破綻なく端正にまとめた技巧が素晴らしく、
また正面のお顔の優しい美しさにも魅了されます。
平安時代の中期、
藤原初期くらいの造仏だと想定されています。
お寺の雰囲気はなかなか素晴らしく、
田園地帯の中にあり、
参道をゆるやかに山の方に上って行くと、
鎌倉時代の藁葺きの本堂が、
静かに参拝客を迎えてくれます。
紅葉も少しずつ始まっていました。
静かで邪魔されるものもなく、
お堂のライティングもきっちりされていますし、
間近でしっかりと拝観することが出来ます。
仏像好きにはほぼ理想的な環境で、
なかなかこうしたお寺は、
奈良・京都にも数少ないと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
昨日から1泊で福井に行きました。
福井在住の友達と会い、
小浜に仏像を拝観に行って、
それから越前海岸の民宿で蟹を食べました。
ほぼ数年前からいつものコースです。
昨年拝観出来なかった妙楽寺で、
ご本尊の千手観音を拝することが出来ました。
そのお姿がこちら。
二十四面千手観音と言って、
形相の違う3面のお顔があって、
その上に小さなお顔が21面乗っています。
腕も小さなものを含めると、
きちんと千本揃っています。
奈良時代に完成された千手観音の造形は、
唐招提寺の仏様など、
十一面千手観音が通常で、
このように二十四面千手というのは極めて珍しい作例です。
インドの神様に近い雰囲気ですね。
桧の一木造りで、
このような複雑な造形を、
破綻なく端正にまとめた技巧が素晴らしく、
また正面のお顔の優しい美しさにも魅了されます。
平安時代の中期、
藤原初期くらいの造仏だと想定されています。
お寺の雰囲気はなかなか素晴らしく、
田園地帯の中にあり、
参道をゆるやかに山の方に上って行くと、
鎌倉時代の藁葺きの本堂が、
静かに参拝客を迎えてくれます。
紅葉も少しずつ始まっていました。
静かで邪魔されるものもなく、
お堂のライティングもきっちりされていますし、
間近でしっかりと拝観することが出来ます。
仏像好きにはほぼ理想的な環境で、
なかなかこうしたお寺は、
奈良・京都にも数少ないと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2015-11-23 17:52
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コメント(2)
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石原先生、はじめまして。
いつも記事を拝読しております。今回は小浜の仏像の話で大変共感しました。
私も11月21日に訪れていました。京都・奈良は人が多すぎて、のんびり間近に仏像を鑑賞できません。
妙楽寺は良いロケーションですね。紅葉のベストの時期は過ぎていましたが、千手観音は相変わらず素晴らしいです。
また、近くの神宮寺の和尚さんの話も独特の話芸があり、興味深いものでした。
北関東から若狭まで行くのは遠いですが、海のある奈良にまた行きたいと思います。
by さばトラ (2015-11-24 13:50)
さばトラさんへ
コメントありがとうございます。
私が行った時も誰も他に参拝者はおらず、
独占状態で堪能しました。
神宮寺さんにも次回は伺いたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
by fujiki (2015-11-30 07:32)