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「流星の絆」 [ミステリー]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

昨日からちょっと遠出をして、
今戻って来た所です。

行き帰りの電車の中で、
東野圭吾の「流星の絆」を、
一気読みしました。

前から買ってはあったのですが、
クドカン脚本でドラマになるので、
その前にと思って読んだのです。

うーん、ちょっと「薄味」の作品ですね。
「白夜行」をライトノベルにしたような感じで、
前半は宮部みゆきみたいだな、
と思っていたんですが、
後半はもう赤川次郎みたいでした。
ミステリーとしての仕掛けも、
最近の赤川次郎レベルです。

そんなに乗って書いた仕事ではないと思います。
人物の設定や心の動きも、
分かっていて、敢えて薄っぺらにしている感じで、
ドラマ化を想定して、
設定もある程度、
出版社の意向に沿って書いたのではないか、
と僕は思いました。
前にも書いたように、
この人はもっと意地が悪い筈です。

勿論一気に読ませる筋運びは巧みで、
東野圭吾の作品でないと思えば、
時間潰しには悪くないんですけどね。
「鳥人計画」や「ブルータスの心臓」、
そして何より「秘密」に感銘を受けたので、
この力の抜き加減は正直残念でした。
「白夜行」は好きじゃなかったんですが、
「流星の絆」の後では少し評価を変えました。

内容は2時間ドラマで充分くらいのものなので、
脚本のクドカンが、
どの程度内容を変えて、
膨らませてくれるのかが、
ちょっと楽しみではあります。

今日はこれだけです。

皆さんもいい休日を。

石原がお送りしました。

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