極私的新型コロナウイルス感染症の現在(2020年8月10日) [仕事のこと]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は祝日のためクリニックは休診です。
8月11日と12日はお休みを頂き、
13日からは通常通りの診療に戻ります。
ただ、9日は1日ずっとレセプトをしていて、
夜にはRT-PCR検査の結果説明を15分間隔で10人しましたし、
明日は訪問診療には廻りますので、
休みという感じはあまりありません。
今年は勿論奈良にも行きません。
東京の状況としては、
感染者は相変わらず多いのですが、
先週のような混乱は少し落ち着いているという印象はあります。
8月8日にRT-PCR検査を10人以上提出して、
結果は10日になるかなあ、と覚悟していたのですが、
9日の午後5時にはファックスが送られて来たので、
それから電話をかけまくって、
15分間隔でクリニックに来て頂いて、
順番に結果説明をしました。
2日前に陽性確認した方の濃厚接触者のご家族がいて、
軽症ですがもう入院になったとお話を聞いたので、
1週間ほど前よりは保健所の対応も迅速化していると感じました。
この病気は学校の寮のクラスターでも分かるように、
濃密な空間での集団生活では非常に高い感染率で、
周囲に感染を拡大させます。
従って、
家族や寮、シェハウスなど、
こうした集団で感染者が確認された場合には、
速やかな隔離が必須です。
一方で1人暮らしの軽症者であれば、
自宅療養で基本的には問題ありません。
ただ、現状の問題は自宅療養ではケアも医療もなく、
ただ放置されたような状態になってしまう、
ということです。
自宅療養は今後拡大するのであれば、
オンラインの形でも良いので、
主治医は決めて定期的に状況をお聞きするなど、
経過観察の体制づくりが必要ではないかと、
地域診療の立場からはそのように思います。
僕自身は自宅療養が想定されるような場合には、
「何か心配なことがあれば、
いつでも連絡をして下さい」
というように最近はお話するようにしています。
現状のシステムは、
敢くまで医療崩壊を起こさないということと、
重症化する患者に如何に医療を集中させるのか、
という点に力点があって、
圧倒的に多い軽症者をどのようにケアして、
感染の拡大を防ぎ、
患者さん1人1人に不安なく療養をしてもらうのか、
という観点がない点が問題なのです。
その意味ではゆるい感じで良いので主治医を決めて、
常に連絡が取れるような状況を、
作るのが良いのではないでしょうか?
現状は軽症者には一切治療はないのですが、
プラセボ(偽薬)でも良いので、
何かこれを飲めばある程度安心、
と思えるようなものがあると、
非科学的ではあってもメンタルケアとしては、
意味があるのではないかと個人的には思います。
その意味ではイソジンも発想としては悪くありません。
ただ、内分泌屋の立場としては、
大量のヨードをそのために使う、
というのはあまり推奨出来ません。
使う人は矢鱈と使うでしょうからね。
アズノールのうがいのようなものでも悪くないと思いますし、
感冒には一定の効果が報告されている、
亜鉛のサプリみたいなものでも良いのではないかしら。
バイオテロもどきの危険な行為を抑止するためにも、
軽症者や無症状感染者の不安を軽減し、
サポート出来るような態勢づくりが、
今後は重要になるように思います。
保健所の方も検査会社の方も病院の方も、
今本当に踏ん張っていらっしゃるというように思います。
これで良い方向に向けば良いとは思います。
現状の対策では、
これ以上やりようがないですものね。
僕も微力ながら、
日々できることをしたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
こんな時期に何ですが、
出来れば下記書籍もよろしくお願いします。
発売中です。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は祝日のためクリニックは休診です。
8月11日と12日はお休みを頂き、
13日からは通常通りの診療に戻ります。
ただ、9日は1日ずっとレセプトをしていて、
夜にはRT-PCR検査の結果説明を15分間隔で10人しましたし、
明日は訪問診療には廻りますので、
休みという感じはあまりありません。
今年は勿論奈良にも行きません。
東京の状況としては、
感染者は相変わらず多いのですが、
先週のような混乱は少し落ち着いているという印象はあります。
8月8日にRT-PCR検査を10人以上提出して、
結果は10日になるかなあ、と覚悟していたのですが、
9日の午後5時にはファックスが送られて来たので、
それから電話をかけまくって、
15分間隔でクリニックに来て頂いて、
順番に結果説明をしました。
2日前に陽性確認した方の濃厚接触者のご家族がいて、
軽症ですがもう入院になったとお話を聞いたので、
1週間ほど前よりは保健所の対応も迅速化していると感じました。
この病気は学校の寮のクラスターでも分かるように、
濃密な空間での集団生活では非常に高い感染率で、
周囲に感染を拡大させます。
従って、
家族や寮、シェハウスなど、
こうした集団で感染者が確認された場合には、
速やかな隔離が必須です。
一方で1人暮らしの軽症者であれば、
自宅療養で基本的には問題ありません。
ただ、現状の問題は自宅療養ではケアも医療もなく、
ただ放置されたような状態になってしまう、
ということです。
自宅療養は今後拡大するのであれば、
オンラインの形でも良いので、
主治医は決めて定期的に状況をお聞きするなど、
経過観察の体制づくりが必要ではないかと、
地域診療の立場からはそのように思います。
僕自身は自宅療養が想定されるような場合には、
「何か心配なことがあれば、
いつでも連絡をして下さい」
というように最近はお話するようにしています。
現状のシステムは、
敢くまで医療崩壊を起こさないということと、
重症化する患者に如何に医療を集中させるのか、
という点に力点があって、
圧倒的に多い軽症者をどのようにケアして、
感染の拡大を防ぎ、
患者さん1人1人に不安なく療養をしてもらうのか、
という観点がない点が問題なのです。
その意味ではゆるい感じで良いので主治医を決めて、
常に連絡が取れるような状況を、
作るのが良いのではないでしょうか?
現状は軽症者には一切治療はないのですが、
プラセボ(偽薬)でも良いので、
何かこれを飲めばある程度安心、
と思えるようなものがあると、
非科学的ではあってもメンタルケアとしては、
意味があるのではないかと個人的には思います。
その意味ではイソジンも発想としては悪くありません。
ただ、内分泌屋の立場としては、
大量のヨードをそのために使う、
というのはあまり推奨出来ません。
使う人は矢鱈と使うでしょうからね。
アズノールのうがいのようなものでも悪くないと思いますし、
感冒には一定の効果が報告されている、
亜鉛のサプリみたいなものでも良いのではないかしら。
バイオテロもどきの危険な行為を抑止するためにも、
軽症者や無症状感染者の不安を軽減し、
サポート出来るような態勢づくりが、
今後は重要になるように思います。
保健所の方も検査会社の方も病院の方も、
今本当に踏ん張っていらっしゃるというように思います。
これで良い方向に向けば良いとは思います。
現状の対策では、
これ以上やりようがないですものね。
僕も微力ながら、
日々できることをしたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
こんな時期に何ですが、
出来れば下記書籍もよろしくお願いします。
発売中です。
実年齢56歳、血管・骨年齢30代の名医が実践! コーヒーを飲む人はなぜ健康なのか?
- 作者: 石原 藤樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2020/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
2020-08-10 08:08
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