抗酸化サプリメントの認知機能への影響 [医療のトピック]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
2015年のJAMA誌に掲載された、
ω3系脂肪酸やカロテノイドの、
認知機能に対する影響を検証した論文です。
認知症の予防に関しては、
現状画期的な方法がある訳ではありません。
ただ、観察研究においては、
EPAやDHAのω3系脂肪酸や、
抗酸化作用を持つカロテノイドと呼ばれる自然由来の色素が、
認知症の発症リスクの低下に、
一定の有効性があることを示唆するデータが発表されています。
こうした成分をサプリメントとして摂ることで、
認知症を予防することが出来るのでしょうか?
今回の研究では、
加齢黄斑変性という目の病気に対する、
抗酸化サプリメントの効果を検証した、
大規模臨床試験のデータを活用して、
ω3系脂肪酸と、
ルテインとゼアキサンチンという、
抗酸化作用を持つカロテノイドの、
認知機能に対する効果を検証しています。
アメリカにおいて上記試験に参加した、
3741名の認知機能を経時的に測定した結果として、
ω3系脂肪酸とルテイン・ゼアキサンチンのサプリメントは、
非使用群と比較して、
認知機能の低下に明確な影響を与えませんでした。
こうした成分を適切に補充することは、
加齢黄斑変性を含め多くの病気の予防に、
一定の有効性が認められているので、
サプリメントとしての有効性が全て否定された、
という訳ではありませんが、
認知症の予防という観点においては、
過度な期待を持つことは禁物と考えた方が良いようです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
2015年のJAMA誌に掲載された、
ω3系脂肪酸やカロテノイドの、
認知機能に対する影響を検証した論文です。
認知症の予防に関しては、
現状画期的な方法がある訳ではありません。
ただ、観察研究においては、
EPAやDHAのω3系脂肪酸や、
抗酸化作用を持つカロテノイドと呼ばれる自然由来の色素が、
認知症の発症リスクの低下に、
一定の有効性があることを示唆するデータが発表されています。
こうした成分をサプリメントとして摂ることで、
認知症を予防することが出来るのでしょうか?
今回の研究では、
加齢黄斑変性という目の病気に対する、
抗酸化サプリメントの効果を検証した、
大規模臨床試験のデータを活用して、
ω3系脂肪酸と、
ルテインとゼアキサンチンという、
抗酸化作用を持つカロテノイドの、
認知機能に対する効果を検証しています。
アメリカにおいて上記試験に参加した、
3741名の認知機能を経時的に測定した結果として、
ω3系脂肪酸とルテイン・ゼアキサンチンのサプリメントは、
非使用群と比較して、
認知機能の低下に明確な影響を与えませんでした。
こうした成分を適切に補充することは、
加齢黄斑変性を含め多くの病気の予防に、
一定の有効性が認められているので、
サプリメントとしての有効性が全て否定された、
という訳ではありませんが、
認知症の予防という観点においては、
過度な期待を持つことは禁物と考えた方が良いようです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2019-03-19 06:10
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