「デューン 砂の惑星 PART2」 [映画]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ドゥニ・ビルヌーブ監督による、
スペースオペラの古典「デューン砂の惑星」映画化のパート2が、
今ロードショー公開されています。
ビルヌーブ監督は「メッセージ」も「ブレードランナー2049」も大好きで、
「デューン」の1作目もとても楽しみに鑑賞したのですが、
ほぼほぼプロローグだけ、という、
「ゴールデンカムイ」状態で、
正直かなりガッカリしました。
ただ、戦闘シーンなどは、
もっと幾らでも盛り上げようはあった筈で、
原作からドラマチックな要素を、
かなり削ぎ落したような作劇は、
ビルヌーブ監督はこういうものは、
あまり得意ではないのかしら、
という危惧を感じる出来栄えでした。
今回の続編は、一応原作の1作目のラストまで描かれているので、
前作よりまとまった感じがあって、
それなりの満足感はある仕上がりになっていました。
ただ、最後怒涛の戦闘シーンを期待したものの、
段取りだけで紙芝居的に、
「戦いがありまして、こちらが勝ちました」
というようにあっさりと終わってしまうので、
かなり落胆を感じたことは確かでした。
考えてみればビルヌーブ監督の作品で、
あまり集団の戦闘場面などは観たことがないので、
どうもこうした場面はあまり得意ではないし、
それほど興味もないのかしら、
というように感じました。
これ、欧米とアラブとの対立と和解、
みたいなものを描いている作品ですよね。
原作自体にもそうした要素はあるのですね。
でも、この映画版はよりその要素を拡大して描いていて、
キリスト教とイスラム教の対立からキリスト教の没落、
みたいなものが描かれ、
救世主は誰か、みたいな話もあります。
香料というのは、要するに石油のことですよね。
今の社会の構図をより明確に取り込んでいて、
それが今回の映画化の意図ではあると思うのですが、
そのせいでSF的設定やセンスオブワンダーの部分が、
何かとても矮小化されてしまった、
という感じはあります。
パート3もあるかも知れない、
というような流れですが、
この上「アラビアのロレンス」の後半みたいな展開が、
延々と続くことになるのもしんどいなあ、
という感じがありますし、
個人的にはビルヌーブ監督には、
「デューン」はこのくらいで終わりにしてもらって、
また新たな異世界を見せて欲しいな、
というように思います。
映像は確かに凄いですが、
「紙芝居」なので、
かなり観客を選ぶ映画だと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ドゥニ・ビルヌーブ監督による、
スペースオペラの古典「デューン砂の惑星」映画化のパート2が、
今ロードショー公開されています。
ビルヌーブ監督は「メッセージ」も「ブレードランナー2049」も大好きで、
「デューン」の1作目もとても楽しみに鑑賞したのですが、
ほぼほぼプロローグだけ、という、
「ゴールデンカムイ」状態で、
正直かなりガッカリしました。
ただ、戦闘シーンなどは、
もっと幾らでも盛り上げようはあった筈で、
原作からドラマチックな要素を、
かなり削ぎ落したような作劇は、
ビルヌーブ監督はこういうものは、
あまり得意ではないのかしら、
という危惧を感じる出来栄えでした。
今回の続編は、一応原作の1作目のラストまで描かれているので、
前作よりまとまった感じがあって、
それなりの満足感はある仕上がりになっていました。
ただ、最後怒涛の戦闘シーンを期待したものの、
段取りだけで紙芝居的に、
「戦いがありまして、こちらが勝ちました」
というようにあっさりと終わってしまうので、
かなり落胆を感じたことは確かでした。
考えてみればビルヌーブ監督の作品で、
あまり集団の戦闘場面などは観たことがないので、
どうもこうした場面はあまり得意ではないし、
それほど興味もないのかしら、
というように感じました。
これ、欧米とアラブとの対立と和解、
みたいなものを描いている作品ですよね。
原作自体にもそうした要素はあるのですね。
でも、この映画版はよりその要素を拡大して描いていて、
キリスト教とイスラム教の対立からキリスト教の没落、
みたいなものが描かれ、
救世主は誰か、みたいな話もあります。
香料というのは、要するに石油のことですよね。
今の社会の構図をより明確に取り込んでいて、
それが今回の映画化の意図ではあると思うのですが、
そのせいでSF的設定やセンスオブワンダーの部分が、
何かとても矮小化されてしまった、
という感じはあります。
パート3もあるかも知れない、
というような流れですが、
この上「アラビアのロレンス」の後半みたいな展開が、
延々と続くことになるのもしんどいなあ、
という感じがありますし、
個人的にはビルヌーブ監督には、
「デューン」はこのくらいで終わりにしてもらって、
また新たな異世界を見せて欲しいな、
というように思います。
映像は確かに凄いですが、
「紙芝居」なので、
かなり観客を選ぶ映画だと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。