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ザルツブルグのコロラトゥーラ [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みでさっき起きたところです。

今日はまた、久しぶりにコロラトゥーラの話題です。

上の写真はディアナ・ダムラウという、
ドイツ系のソプラノ歌手で、
夜の女王の第2アリアを歌っているところ。
2006年のザルツブルグ音楽祭のライブです。

彼女は今「夜の女王」を歌わせたら、
世界一、と言われている人です。
「夜の女王」は以前デセイ様のヴァージョンを紹介しましたが、
どうでしょう、
かなりイメージが違いますね。
如何にもドイツ系のいかつい感じで、
僕的にはあまりぞっとしませんが、
歌は本物です。

モーツァルトの「魔笛」はドイツ語なので、
ドイツ語が母国語のダムラウが歌うと、
確かに本物の響きがあります。
彼女は多分まだ日本には来ていません。

夜の女王は、
若手の伸び盛りの時期でないと、
充実した歌唱が望めないので、
名歌手はなかなかその時期には来日してくれません。
グルヴェローヴァもデセイ様も、
日本で歌ったことはないですね。
まあ、仕方のないことです。

口直し(?)にもう1枚。

やはり2006年のザルツブルグ、
ガラコンサートでモーツァルトのアリアを歌う、
パトリシア・プティポンです。
改めて聴くと、
素晴らしい歌唱。
コロラトゥーラの1音1音が粒立っていて、
キーが上がるにつれて、
声が膨らんで、
昔のデセイ様を思わせる、
興奮があります。

彼女はこういう難曲を大抵真剣に歌わず、
崩して大雑把に歌うことが多いので、
こうした大舞台は貴重です。

もう年の瀬ですが、
今年を振り返って見て、
彼女の初来日のリサイタルが、
一番幸せな時間でしたね。
また、来てくれないかな。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日を。

石原がお送りしました。

「リゴレット」のジルダ [コロラトゥーラ]


こんにちは。
ええと、今日はこんばんは、ですね。
六号通り診療所の石原です。

今日は外出していて、今戻ったところです。

上の写真はヴェルディの中期の名作オペラ、
「リゴレット」の2幕後半の二重唱の場面です。

右がリゴレット役のパウロ・ガヴァネリ。
リゴレットは宮廷に仕える畸形の道化で、
左が彼の聖女のような娘ジルダ役の、
クリスティーナ・シェーファーです。
リゴレットは自分が仕えるマントヴァ公爵に、
自分の娘を手込めにされ、
復讐を試みるのですが、
公爵を愛していたジルダが犠牲になり、
代わりに殺されることで、
悲劇が幕を閉じます。

一応16世紀が舞台ですが、
とてもそうは見えませんね。
これは英国ロイヤルオペラのライブですが、
所謂読み替え演出で、
時代設定などは無視しているのです。

ジルダはコロラトゥーラの名アリアが有名ですが、
結構強い表現力も必要で、
アンサンブルも重要な奥の深い役柄です。
シェーファーはドイツの知性派のソプラノで、
僕の好きな歌手なんですが、
日本にはあまり来てくれません。
リートのリサイタルで、何度か来日しただけですね。

実は今日「リゴレット」を聴いて来たので、
何となくこんな話題にしました。
今日のジルダはアニク・マッシスというフランスのソプラノで、
悪くなかったです。

あっ。
今テレビで、
南田洋子の認知症のドキュメンタリーをやっていたんですが、
ちょっとひどかったですね。
夫の献身的な介護と言うのですが、
明らかに普段はしていないことをしているのが、
露骨に丸分かりなのです。
相当進行した状況なのに、
今まで医者に診せたことがないような話をしていて、
それは勿論嘘だと思いますし、
もし本当であれば、
それはそれで問題だという気がしました。

それでは今日はこのくらいで。
また明日は医療の話題をお届けします。

おやすみなさい。

石原がお送りしました。

ナタリー・デセイの「椿姫」 [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みでさっき起きた所です。

みんな大変だよ、大変だよ。
再来年の2010年に、
ナタリー・デセイが「椿姫」のヴィオレッタで、
来日の予定なんだよ。
トリノオペラの来日公演で、
もう一本はフリットリの「ラ・ボエーム」。
これはね、もう何か、
盆と正月が一緒に来たような、
(僕にとっては一緒に来たって、別に変わりはないですけど)
そんな感じのことなんだよ。

上の写真は「椿姫」じゃなくて、
「マノン」なんですけど、
「椿姫」自体の画像はないので、
代わりに載せました。

今のところドタキャンの確立70パーセントくらいかな、
と思うんですが、
それでも楽しみです。
後2年は何とか頑張って生きていないとな、
という感じですね。

それでは今日はこれだけです。

皆さんもいい休日を。

石原がお送りしました。

バーバラ・フリットリ賛 [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みで、
午後からちょっと遊びに出ます。

今日はちょっとコロラトゥーラの話題です。

上の写真はイタリアのソプラノ、
バーバラ・フリットリのお姿です。
演目はヴェルディの「オテロ」、
シェイクスピアの「オセロ」を、
イタリア語でオペラ化したものです。
これは、原作に匹敵する名作です。
フリットリの役はオテロの妻のデステモーナ。
この場面は4幕で、
殺される直前、寝室で「アヴェ・マリア」を歌う所です。

彼女はデセイ様と同世代のイタリアのソプラノです。
丁度油も乗っていますし、
当代最高のソプラノの1人ですね。

なかなか日本までは来てくれず、
数年前が初来日でした。
その後は比較的まめに来てくれて、
今までに「ルイーザ・ミラー」のタイトルロールと、
「レクイエム」のソリスト、
「フォルスタッフ」のアリーチェを歌って、
それから、ウィーン国立歌劇場に同行して、
「コシ・ファン・トゥッテ」のフィオルディリージを歌っています。
「コシ」はモーツァルトで、それ以外は、ヴェルディです。

どれも素晴らしい出来で、
こんなことは滅多にありません。

コロラトゥーラも歌いますが、
本領はリリックです。
ケレン味のないお手本通りの歌で、
それでいて興奮します。
昔のプリマドンナも、
きっとこんな風に歌ったんだろうな、
とそんなことを感じさせる歌で、
いい意味で伝統的な歌唱なのです。
ちょっと二重顎が気になりますけど、
舞台姿も気品があって、
素敵ですよ。

それでは今日はこのくらいで。
明日はまた医療の話題をお届けします。

皆さんもいい休日を。

石原がお送りしました。

続・ナタリー・デセイの「連隊の娘」 [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日も診療は休みで、
家で何となく過しています。

今日はコロラトゥーラの話題です。

上の写真はデセイ様の「連帯の娘」です。

この作品は、以前にも1度ご紹介しました。
ただ、先週NHKで録画の放送があったので、
それを記念してもう一度お届けします。
上の写真は英国ロイヤルオペラのもので、
先週の放映はメトロポリタン歌劇場ですが、
演出は全く同じもので、
メインのキャストも同じです。

戦場で拾われ、軍隊の中で育った、
野生児の少女マリーが、
実は貴族の娘だったという他愛ない物語。
上の写真は2幕で、
貴族の屋敷に入ったものの、
軍隊時代を懐かしむマリーの元に、
連隊の面々がやって来る場面。

悪いプロダクションじゃないんですが、
衣装やメイクがどうもねえ。
この場面は貴族の屋敷なのに、
髪型は野生児の時と変わらないんです。

ひどいでしょ。

こういう格好だと、
実年齢が強調されてしまうんですよね。
デセイ様もお年だなあ、とちょっと切なくもなります。
歌は抜群に近い出来で、
それは良かったんですけどね。

これはもうちょっと別のプロダクションで観たいな、
と思いますね。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

リヨンの「オランピア」 [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みなのでコロラトゥーラの話題です。

上の写真は、
何度かご紹介した、
ナタリー・デセイの「オランピア」の、
別ヴァージョンです。

1993年のリヨン歌劇場の舞台。
オランピアは自動人形なのですが、
この演出では写真の通り、
普通の少女の扮装で、
人形めいた仕草も全くなく、
背中のネジを巻くような御馴染みの場面もありません。

舞台もどうやらサナトリウムのような雰囲気で、
左の女性など、
入院患者か老人ホームの入所者のようです。

意味合いは分からなくもないのですが、
華やかさがなく、
僕はあまり好きな演出ではありません。

ただ、このヴァージョンを、デセイ様本人は、
気に入っているらしく、
全曲版のCDも、DVDも、
この作品のみ一般に発売されています。

まだ20代の舞台なので、
非常に端正に楷書で歌っています。
以前聴いた時は面白味がなく感じたのですが、
今回聴き直してみると、
悪くないですね。
舞台でこんなに譜面通りに歌うオランピアも珍しい、
という感じで、
逆に新鮮味があります。
声も伸びやかで、歌にも隙がありません。

来年英国ロイヤルオペラが来日するので、
ひょっとしてデセイ様も来るのじゃないかと、
密かに期待しているんですが、
どうなんでしょうか。

去年のリサイタルは酷かったし、
期待してもしょうがないんですが、
僕にとっては矢張り特別な人なんです。

それでは今日はこれで失礼します。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

エヴァ・メイの「夢遊病の女」 [コロラトゥーラ]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は午前中に渋谷で集団健診があったので、
その診察をして、
さっき戻って来たところです。


上の写真はイタリアのソプラノ、
エヴァ・メイのお姿です。

作品はベッリーニの「夢遊病の女」。
以前デセイ様のヴァージョンでご紹介しました。
これは2幕の夢遊病状態のアリアのシーン。
2004年フィレンツェ歌劇場の舞台です。

エヴァ・メイは、僕の中では、
デセイ様、プティボンに次ぐポジションのソプラノです。

要するに、好きなんですね。

コロラトゥーラも歌いますが、
リリック・ソプラノが本領です。
如何にもリリックという膨らみのある声ですね。
音域が広く、メゾ並みの低音も出ます。

数年前にリサイタルで来日して、
その時に惚れ込みました。
この「夢遊病の女」のアリアも歌いました。
とても良かったですよ。

オペラでも何度か来日しているんですが、
いいプロダクションでないと、
活きない人なんです。
チューリッヒ歌劇場の「椿姫」は最高でした。
その一方で、藤原歌劇団のゲストで歌った、
同じ「椿姫」は大したことはなかったですね。

実物は、この写真の1.5倍は魅力的です。

それでは今日はこのくらいで。

良い連休をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

ヴィヴァルディの「バヤゼット」 [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みなので、
オペラの話題です。

今まで生で観たオペラの舞台の中で、
何と言っても最高だったのが、
2006年2月19日に横浜で1日だけ上演された、
ヴィヴァルディのオペラ「バヤゼット」です。

古楽団体の「エウローパ・ガランテ」を主催する、
ヴァイオリン奏者のファビオ・ビオンディが音楽監督を務め、
6人のキャストは全員外国人の手練ばかり。

古楽のオペラというのは、
ストーリーもキャストの役柄も、
ほぼ固定化されていて、
基本的に難易度の高いアリアを、
個人技として楽しむことが主体となります。

この「バヤゼット」では、キャスト全員の歌が素晴らしかった上に、
演奏も素晴らしく、
2000席はないコンパクトな会場の雰囲気も最高でした。

僕の考えるオペラの理想形ですね。

中でも最高の歌を聞かせてくれたのが、
上の写真のヴィヴィカ・ジュノーです。

舞台の画像はないので、
これはほぼ同じスタッフによるCDの、
録音風景のものです。
右に立っているのが、
ファビオ・ビオンディです。
ジュノーはアラスカ出身のメゾ・ソプラノで、
その超絶技巧はある意味バルトリを超えています。
彼女のアリアには、
鳥肌が立ちましたね。

最近はそんな感動とは縁遠い日々ですが、
まあ、それでいいのかも知れません。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

バルトリの「シンデレラ(ラ・チェネレントラ)」 [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みなので、
コロラトゥーラの話題です。

上の写真は、
ロッシーニの「シンデレラ(ラ・チェネレントラ)」で、
主役を歌うチェチーリア・バルトリの姿です。

まあ、見た通りのおばさん顔に、
おばさん体型なんですが、
当代一のメゾソプラノで、
ロッシーニやバロックオペラの難易度の高いアリアを歌わせたら、
その技術は抜群で爽快な疾走感に溢れ、
聴く人を幸福な気分にさせてくれます。

「シンデレラ」は彼女の当たり役の1つで、
その通り、童話のシンデレラのオペラ版です。
彼女がシンデレラ、というのは、
ビジュアル的には正直きついのですが、
目を瞑れば、歌は最高です。

数年前に来日して、リサイタルをしました。
法外な入場料で評判は悪かったんですが、
内容は素晴らしかったですね。
今年の11月に再来日が予定されていて、
プログラムは今ひとつですが、
それでも非常に楽しみです。

コロラトゥーラというのは、通常はソプラノに使うことが多い言葉で、
メゾソプラノの技巧はアジリタと言うことの方が多いのですが、
両者の違いは結構曖昧な所があります。
アジリタのカテゴリーを作るのもややこしいので、
広義のコロラトゥーラとして取り上げました。

それでは今日はこのくらいで。

良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。

ナタリー・デセイの「アラベッラ」 [コロラトゥーラ]


こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は日曜日なので、
診療所は休みです。
ただ、やらないといけないことが結構あるので、
忙しい1日にはなりそうです。

上の写真は、シュトラウスのオペラ、
「アラベッラ」に出演した、
デセイ様のお姿です。

1994年のアメリカ、メトロポリタン歌劇場へのデビュー。
この写真だけ見ると、
主役のようですが
実際にはゲスト出演、
2幕でちょこっと出て来て、
コロラトゥーラのアリアを歌って、
それでおしまい。
出番は数分ですね。

デセイ様はこの作品には、
もっと大きな役で出たいと思うのですが、
今のところ実現はしていません。
メトロポリタン歌劇場には、
その後、「ホフマン物語」、「ナクソス島のアリアドネ」、
でその評価を確実なものとします。
でも、正式に出ている画像はこれだけなんですね。

それでは今日はこのくらいで。

石原がお送りしました。

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