リヨンの「オランピア」 [コロラトゥーラ]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
今日は休みなのでコロラトゥーラの話題です。
上の写真は、
何度かご紹介した、
ナタリー・デセイの「オランピア」の、
別ヴァージョンです。
1993年のリヨン歌劇場の舞台。
オランピアは自動人形なのですが、
この演出では写真の通り、
普通の少女の扮装で、
人形めいた仕草も全くなく、
背中のネジを巻くような御馴染みの場面もありません。
舞台もどうやらサナトリウムのような雰囲気で、
左の女性など、
入院患者か老人ホームの入所者のようです。
意味合いは分からなくもないのですが、
華やかさがなく、
僕はあまり好きな演出ではありません。
ただ、このヴァージョンを、デセイ様本人は、
気に入っているらしく、
全曲版のCDも、DVDも、
この作品のみ一般に発売されています。
まだ20代の舞台なので、
非常に端正に楷書で歌っています。
以前聴いた時は面白味がなく感じたのですが、
今回聴き直してみると、
悪くないですね。
舞台でこんなに譜面通りに歌うオランピアも珍しい、
という感じで、
逆に新鮮味があります。
声も伸びやかで、歌にも隙がありません。
来年英国ロイヤルオペラが来日するので、
ひょっとしてデセイ様も来るのじゃないかと、
密かに期待しているんですが、
どうなんでしょうか。
去年のリサイタルは酷かったし、
期待してもしょうがないんですが、
僕にとっては矢張り特別な人なんです。
それでは今日はこれで失礼します。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2008-09-23 08:57
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