サディスティックサーカス2015 [演劇]
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
久しぶりに少し今日は遅く起きました。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
紳士淑女や良い子の皆さんには、
とても推奨出来ない催しなのですが、
所謂アングラ芸や危険な芸、
怪しげでエロチックな芸の祭典である、
「サディスティックサーカス」に先月足を運びました。
有明のディファ有明という、
プロレスの興行などが行われる会場に、
センターステージを設け、
午後11時開演で翌午前5時過ぎまでの、
オールナイトの興行です。
勿論未成年は入場禁止です。
そもそもは大好きな「ゴキブリコンビナート」が出演するので、
チケットを取ったのですが、
その登場は午前4時を廻っていました。
海外からはアメリカから1組、
イギリスから1人のゲストが呼ばれ、
それ以外のメンバーも、
まあ滅多に普通に生活している人には、
見られないような奇怪な芸人が多く登場します。
内容は種々雑多で、
あまり統一感はありません。
アメリカからのゲストは、
骨軟骨形成異常で自力で立つことは困難な、
小さな芸人さんや、
昔からある「剣呑み」という、
口から食道から胃までを直線にして、
そこに大きな剣やライフルの銃身などを、
次々と挿入する芸などをする芸人さんのグループで、
アメリカのホラー映画の見世物小屋のシーンで、
良く出て来るような人達のチームでした。
イギリスからのゲストは、
要するにストリッパーの女性なのですが、
フライングをして陰部からレーザービームを照射したりする、
凝った趣向が持ち味でした。
楽しみにしていた「ゴキブリコンビナート」は、
巨乳に取り憑かれた中年男性を主人公にした、
グロテスクでキッチュなミュージカルの小品で、
主人公は主催のDrエクアドルさんが演じます。
テーマはフェリーニの映画のようで、
演出はちょっとナカゴーみたいなテイストでした。
しかし、過激さも相変わらずで、
ラストは「団子三兄弟」という恒例の芸で締めくくられます。
これは三人のキャストが、
頬に刺した鉄串で繋がるというもので、
良い子には絶対に真似して欲しくない荒芸です。
身体をひたすら痙攣のようにうねらせ、
床に叩きつけることを繰り返す、
天井桟敷の大滅亡のようなダンスをする、
師匠格のおじさんと弟子の女性のコンビがいて、
特に女性の身体のキレは抜群で、
懐かしい気分になりました。
不満を言うと、割とダラダラした芸が多くて、
同じことの繰り返しが多いのがイライラします。
その点「ゴキブリコンビナート」は凝縮感があって、
最初から最後までノンストップで駆け抜けるので、
さすがの完成度と感じました。
会場はこうした芸を披露するには大き過ぎると感じました。
フライングみたいなものはいいのですが、
密室向きの芸は、
何をしているのが良く分からないものも多くありました。
また、センターステージなのに、
一方向ばかり向いて演技している芸人さんが多く、
僕の席は反対方向のことが多かったので、
「これで同じチケット代ではなあ…」
とストレスフルな気分になりました。
また、「ばい菌持ってる鳩」というダンサーのチームが出演しましたが、
アングラ芸ではない、
とても切れの良いダンスパフォーマンスで、
一服の清涼感はありましたが、
コンセプトにはそぐわない感じがしました。
要するに、
あまりに雑多な構成が疑問です。
こういうものを見ると、
芸人の裾野は途方もなく広いなあ、
と感じました。
良い経験ではありましたが、
次も行くかどうかは分かりません。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
久しぶりに少し今日は遅く起きました。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
紳士淑女や良い子の皆さんには、
とても推奨出来ない催しなのですが、
所謂アングラ芸や危険な芸、
怪しげでエロチックな芸の祭典である、
「サディスティックサーカス」に先月足を運びました。
有明のディファ有明という、
プロレスの興行などが行われる会場に、
センターステージを設け、
午後11時開演で翌午前5時過ぎまでの、
オールナイトの興行です。
勿論未成年は入場禁止です。
そもそもは大好きな「ゴキブリコンビナート」が出演するので、
チケットを取ったのですが、
その登場は午前4時を廻っていました。
海外からはアメリカから1組、
イギリスから1人のゲストが呼ばれ、
それ以外のメンバーも、
まあ滅多に普通に生活している人には、
見られないような奇怪な芸人が多く登場します。
内容は種々雑多で、
あまり統一感はありません。
アメリカからのゲストは、
骨軟骨形成異常で自力で立つことは困難な、
小さな芸人さんや、
昔からある「剣呑み」という、
口から食道から胃までを直線にして、
そこに大きな剣やライフルの銃身などを、
次々と挿入する芸などをする芸人さんのグループで、
アメリカのホラー映画の見世物小屋のシーンで、
良く出て来るような人達のチームでした。
イギリスからのゲストは、
要するにストリッパーの女性なのですが、
フライングをして陰部からレーザービームを照射したりする、
凝った趣向が持ち味でした。
楽しみにしていた「ゴキブリコンビナート」は、
巨乳に取り憑かれた中年男性を主人公にした、
グロテスクでキッチュなミュージカルの小品で、
主人公は主催のDrエクアドルさんが演じます。
テーマはフェリーニの映画のようで、
演出はちょっとナカゴーみたいなテイストでした。
しかし、過激さも相変わらずで、
ラストは「団子三兄弟」という恒例の芸で締めくくられます。
これは三人のキャストが、
頬に刺した鉄串で繋がるというもので、
良い子には絶対に真似して欲しくない荒芸です。
身体をひたすら痙攣のようにうねらせ、
床に叩きつけることを繰り返す、
天井桟敷の大滅亡のようなダンスをする、
師匠格のおじさんと弟子の女性のコンビがいて、
特に女性の身体のキレは抜群で、
懐かしい気分になりました。
不満を言うと、割とダラダラした芸が多くて、
同じことの繰り返しが多いのがイライラします。
その点「ゴキブリコンビナート」は凝縮感があって、
最初から最後までノンストップで駆け抜けるので、
さすがの完成度と感じました。
会場はこうした芸を披露するには大き過ぎると感じました。
フライングみたいなものはいいのですが、
密室向きの芸は、
何をしているのが良く分からないものも多くありました。
また、センターステージなのに、
一方向ばかり向いて演技している芸人さんが多く、
僕の席は反対方向のことが多かったので、
「これで同じチケット代ではなあ…」
とストレスフルな気分になりました。
また、「ばい菌持ってる鳩」というダンサーのチームが出演しましたが、
アングラ芸ではない、
とても切れの良いダンスパフォーマンスで、
一服の清涼感はありましたが、
コンセプトにはそぐわない感じがしました。
要するに、
あまりに雑多な構成が疑問です。
こういうものを見ると、
芸人の裾野は途方もなく広いなあ、
と感じました。
良い経験ではありましたが、
次も行くかどうかは分かりません。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
2015-10-11 09:03
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コメント(2)
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石原先生 ご無沙汰しております。いつも興味深く拝読しております。今日のブログ、ゲラゲラ笑いながら読みました。ひとつひとつの出し物の凄まじさに爆笑しました。バカバカしさの極みで涙がでます。先生の感想は「そうだろうな~」と思うことばかりで、行くのはやめておこうと思いました。
いつでしたか石原先生が「山海塾」の公演の感想を書いておられたのが素晴らしくて、全く同感でした。私は芦川羊子のゾッとするような恐ろしさや、麿赤児や田村哲郎の可笑しみを伴った怖さ、哀しさが大好きだったので、「山海塾」は端正で美しいな、とは思うものの何か物足りなく感じていましたから。嬉しかったです。
by 川口京子 (2015-10-11 16:06)
川口さんへ
コメントありがとうございます。
アングラ芸のようなものも大好きではあるのですが、
徐々に行くことは少なくなりそうです。
自傷行為をショーアップしたようなものが最近は多く、
考えさせられます。
by fujiki (2015-10-13 08:08)