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第48回健康教室のお知らせ [告知]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は水曜日なので、
診療は午前中で終わり、
午後は別件の仕事で都内を廻る予定です。

それでは今日の話題です。

今日はいつもの告知です。
こちらをご覧下さい。
48回健康教室.jpg
次回の健康教室は、
10月19日(土)の午前10時から11時まで(時間は目安)、
クリニック2階の健康スクエアにて開催します。

今回のテーマは「脂質異常症の最新知識」です。

脂質異常症というのは、
以前の高脂血症とほぼ同じ意味の病名で、
HDLコレステロールについては、
低いことが動脈硬化のリスクになるので、
そうした名称に変わったのです。

「悪玉コレステロール」と言い換えられることの多い、
LDLコレステロールは、
組織に運ばれているコレステロールのことで、
それ自体は必要なもので何ら悪玉ではありませんが、
その数値が上昇することにより、
心血管疾患、特に心筋梗塞などの虚血性心疾患が進行し、
一旦そうした病気を起こしたような人では、
スタチンというコレステロール降下剤を使用することにより、
その再発が予防されることが明確になったことから、
「動脈硬化の予防のためにコレステロールを下げる」
という治療が確立されました。

ただ、コレステロールを下げることによる脳卒中の予防効果は、
心筋梗塞ほど明確ではありませんし、
病気によってはコレステロールが低いことが、
リスクになるという場合もあります。

コレステロールを下げることが常に健康に良い、
とも言い切れないのです。

コレステロールと並び評されることの多い中性脂肪については、
より明確なことが分かっていません。
中性脂肪の高値が独立して心血管疾患のリスクであることは、
ほぼ間違いがありませんが、
その数値は食事などによる変動が大きく、
その安定した評価には成功していません。

また、スタチンのような確実性のある降下剤が、
中性脂肪にはなく、
その病気の予防や予後改善に対する有効性も、
確立しているとは言えません。

低糖質という観点から言うと、
脂肪の多い食事が見直される流れになります。

そこで問題となるのは脂肪の質と内容で、
EPAやDHAに代表されるω3系脂肪酸の健康上のメリットも、
近年の研究によりクローズアップされるようになりました。

今回もいつものように、
分かっていることと分かっていないこととを、
なるべく最新の知見を元に、
整理してお話したいと思っています。

ご参加は無料です。

参加希望の方は、
10月17日(木)18時までに、
メールか電話でお申し込み下さい。
ただ、電話は通常の診療時間のみの対応とさせて頂きます。

皆さんのご参加をお待ちしています。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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