中山寺「馬頭観音坐像」 [仏像]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
朝から紹介状など書いて、
それから今PCに向かっています。
今日は土曜日なので趣味の話題です。
先日福井県若狭に仏像に出逢いに出掛けました。
若狭地方は平安時代中期から鎌倉時代に掛けての、
優れた仏像が多く残っていることで知られています。
時間の関係で今回は、
中山寺、羽賀寺、明通寺の3か所のお寺を訪れました。
いずれのお寺も、
拝観環境が非常に整っている点で感心しました。
仏像は古いお堂の厨子の中に大切に安置され、
厨子の中にはLEDのライトが付けられていて、
細部までしっかりと観賞することが可能です。
更には住職さんかそれに準ずるお寺の方が、
団体や個人に関わらず、
気さくに説明してくれるのです。
奈良の観光寺院よりも、
遥かに行き届いた対応と、
何より仏様を大切にしようという姿勢に、
とても感心しました。
意地悪なお寺では、
内陣には入れて頂くことが出来ず、
遠目に拝観するしかないところも多いのですが、
今回拝観した3か所とも、
厨子の目の前で、
拝ませて頂くことが出来ました。
観光行政の対応もきめ細かいのではないかと推察しました。
今日はその中で、
高浜町の中山寺の秘仏の本尊、
馬頭観音坐像のお姿を観て頂きます。
こちらです。
この画像はお寺のパンフレットからお取りしたものです。
鎌倉時代の前期に、
大仏師運慶の系統の仏師により、
造仏された仏像で、
ご覧の通りの極めて見事な迫力のあるフォルムです。
御開帳は33年に一度と定められている秘仏ですが、
実際には今回のように、
特別開扉もちょくちょくあるようです。
馬頭観音は観音様の変身の1つですが、
日本の仏像としてはマイナーな存在で、
それほど明確な姿も決まっていません。
主に平安時代の後半から鎌倉時代に掛けて作例がありますが、
立ち姿が多く坐像はそれほと多くありません。
それがこの若狭の高浜町には、
中山寺と馬居寺という2つのお寺に、
共に重要文化財に指定されている坐像があり、
いずれも本尊として安置されています。
真言宗のお寺で馬頭観音様が本尊というのも、
良く考えるとかなり不思議です。
馬頭観音より愛染明王に似たフォルムですが、
非常に完成度が高く、
しかも長く秘仏として大切にされて来たので、
赤い彩色も含めて、
非常に優れた保存状態です。
実際に本物もこの画像と同じ状態で、
しかも色彩はより鮮やかで繊細です。
久しぶりに仏像を拝観する幸せを感じて、
お寺を後にすることが出来ました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
下記書籍引き続き発売中です。
よろしくお願いします。
六号通り診療所の石原です。
朝から紹介状など書いて、
それから今PCに向かっています。
今日は土曜日なので趣味の話題です。
先日福井県若狭に仏像に出逢いに出掛けました。
若狭地方は平安時代中期から鎌倉時代に掛けての、
優れた仏像が多く残っていることで知られています。
時間の関係で今回は、
中山寺、羽賀寺、明通寺の3か所のお寺を訪れました。
いずれのお寺も、
拝観環境が非常に整っている点で感心しました。
仏像は古いお堂の厨子の中に大切に安置され、
厨子の中にはLEDのライトが付けられていて、
細部までしっかりと観賞することが可能です。
更には住職さんかそれに準ずるお寺の方が、
団体や個人に関わらず、
気さくに説明してくれるのです。
奈良の観光寺院よりも、
遥かに行き届いた対応と、
何より仏様を大切にしようという姿勢に、
とても感心しました。
意地悪なお寺では、
内陣には入れて頂くことが出来ず、
遠目に拝観するしかないところも多いのですが、
今回拝観した3か所とも、
厨子の目の前で、
拝ませて頂くことが出来ました。
観光行政の対応もきめ細かいのではないかと推察しました。
今日はその中で、
高浜町の中山寺の秘仏の本尊、
馬頭観音坐像のお姿を観て頂きます。
こちらです。
この画像はお寺のパンフレットからお取りしたものです。
鎌倉時代の前期に、
大仏師運慶の系統の仏師により、
造仏された仏像で、
ご覧の通りの極めて見事な迫力のあるフォルムです。
御開帳は33年に一度と定められている秘仏ですが、
実際には今回のように、
特別開扉もちょくちょくあるようです。
馬頭観音は観音様の変身の1つですが、
日本の仏像としてはマイナーな存在で、
それほど明確な姿も決まっていません。
主に平安時代の後半から鎌倉時代に掛けて作例がありますが、
立ち姿が多く坐像はそれほと多くありません。
それがこの若狭の高浜町には、
中山寺と馬居寺という2つのお寺に、
共に重要文化財に指定されている坐像があり、
いずれも本尊として安置されています。
真言宗のお寺で馬頭観音様が本尊というのも、
良く考えるとかなり不思議です。
馬頭観音より愛染明王に似たフォルムですが、
非常に完成度が高く、
しかも長く秘仏として大切にされて来たので、
赤い彩色も含めて、
非常に優れた保存状態です。
実際に本物もこの画像と同じ状態で、
しかも色彩はより鮮やかで繊細です。
久しぶりに仏像を拝観する幸せを感じて、
お寺を後にすることが出来ました。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
下記書籍引き続き発売中です。
よろしくお願いします。
健康で100歳を迎えるには医療常識を信じるな! ここ10年で変わった長生きの秘訣
- 作者: 石原藤樹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
健康で100歳を迎えるには医療常識を信じるな! [ 石原藤樹 ]
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,296 円
2014-11-29 08:05
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コメント(6)
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多趣味ですね。
by Silvermac (2014-11-29 19:03)
気楽に見せていただけるのはありがたいですね
今日 講習の空き時間に
「健康で100歳を迎えるには医療常識を信じるな! ここ10年で変わった長生きの秘訣」
を読ませていただきました
まだ途中ですが どんどんページが進みました
また拙ブログで 一部紹介させていただいてもよろしいでしょうか
by ハマコウ (2014-11-29 19:15)
馬頭観音坐像お写真でも身が引き締まる思いですね。
by akanenosora (2014-11-30 06:17)
Silvermacさんへ
いつもお読み頂きありがとうございます。
by fujiki (2014-11-30 08:34)
ハマコウさんへ
お読み頂きありがとうございます!
勿論ご紹介頂いて構いません。
よろしくお願いします。
by fujiki (2014-11-30 08:35)
akanenosoraさんへ
コメントありがとうございます。
仏像は現物を観るとガッカリ、
ということも多いのですが、
この仏様はこの通りのお姿で、
実際はもっと迫力があります。
by fujiki (2014-11-30 08:37)