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新海誠「すずめの戸締まり」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
すずめの戸締まり.jpg
「君の名は。」、「天気の子」に続く新海誠監督の新作が、
今ロードショー公開されています。

「君の名は。」も「天気の子」も初日に観たのですが、
「君の名は。」の初日は客席は満員で、
物凄い熱気であったことが印象的でした。
「天気の子」はそこそこの入りという感じ、
今回の「すずめの戸締まり」は、
勿論時間帯や劇場が同じということではないのですが、
客席はまばらで若者は誰もいませんでした。
そんな感じになっているのかも知れません。

今回の新作は、
特に前半はあまり人物描写や段取りに時間を割かず、
一気に事件になだれ込む辺りは秀逸だったと思います。
映像のクオリティはいつもながら見事なものです。
「もののけ姫」に似ているな、と思ったのですが、
その後もジブリ作品というか、宮崎駿作品のトリビュートが、
全編を埋め尽くしている、という感じの映画になっています。
「千と千尋の神隠し」、「魔女の宅急便」、「崖の上のポニョ」は、
間違いなく反映されています。
キャラもほぼジブリ作品をなぞる、
という感じになっていて、
ここまで来ると偶然とはとても思えないレベルです。

それから「君の名は。」でも「天気の子」でも、
その創作のベースになっていたと思われる過去の大災害が、
今回は実際にその「出来事」として登場します。
これはかなり議論になりそうなところで、
作者が今回真正面からその災害をテーマとして取り組みたい、
という意思の表れと捉えることは出来ますが、
一方でこの映画ではその災害が、
特定の超自然現象のせいだとされているので、
そのことは悲惨な災害を矮小化するもののように、
思えなくもありません。

フィクションのあり方として難しいところです。

個人的には、
せっかくのフィクションの枠組みが揺らいでしまうので、
現実の時点をそのまま入れ込むのは、
止めて欲しっかったと感じました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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