寳菩提院願德寺「如意輪観世音菩薩半跏像」 [仏像]
こんにちは。
石原藤樹です。
今日まで診療所は夏季の休診です。
やらなければいけないことは山積みですが、
なかなか捗りません。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
京都の市内からは少し離れた山里に、
寳菩提院願德寺という小さな寺院があり、
その収蔵庫に平安初期の、
この見事な仏様が伝わっています。
昔から拝観したかったのですが、
不便な場所でもあり、
なかなかその機会がなかったのですが、
今回初めて拝観が叶いました。
ここはまず門前でインターホンで許可を得ないと、
中に入れてくれませんし、
案内の方の対応も、
かなり怖いのです。
収蔵庫で説明などはしてくれないのですが、
監視カメラでは監視されています。
あまり良い気分ではありませんが、
こんな世の中なので、
仕方のないことなのかも知れません。
拝観環境は非常に良いのです。
中央の厨子の中に仏様はいらっしゃり、
三種類の明かりが用意されていて、
手元の操作で1つずつ点けることが出来ます。
正面のみですが、
かなり間近に拝むことが出来ます。
木の木目をそのまま活かした仏像で、
自然とこの青い色に変化しているのです。
非常に美しいフォルムを持ち、
完成度は高いのですが、
お顔は菩薩にしてはかなり厳しく、
冷厳なものを強く感じさせます。
その辺りが貞観彫刻という感じで、
神護寺のご本尊にも似た風格を有しているのです。
迫力と優美さと凄みを兼ね備えた名仏です。
傑作の多い貞観彫刻の中でも、
他に類のない造形で、
欠かせない名品だと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
石原藤樹です。
今日まで診療所は夏季の休診です。
やらなければいけないことは山積みですが、
なかなか捗りません。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
京都の市内からは少し離れた山里に、
寳菩提院願德寺という小さな寺院があり、
その収蔵庫に平安初期の、
この見事な仏様が伝わっています。
昔から拝観したかったのですが、
不便な場所でもあり、
なかなかその機会がなかったのですが、
今回初めて拝観が叶いました。
ここはまず門前でインターホンで許可を得ないと、
中に入れてくれませんし、
案内の方の対応も、
かなり怖いのです。
収蔵庫で説明などはしてくれないのですが、
監視カメラでは監視されています。
あまり良い気分ではありませんが、
こんな世の中なので、
仕方のないことなのかも知れません。
拝観環境は非常に良いのです。
中央の厨子の中に仏様はいらっしゃり、
三種類の明かりが用意されていて、
手元の操作で1つずつ点けることが出来ます。
正面のみですが、
かなり間近に拝むことが出来ます。
木の木目をそのまま活かした仏像で、
自然とこの青い色に変化しているのです。
非常に美しいフォルムを持ち、
完成度は高いのですが、
お顔は菩薩にしてはかなり厳しく、
冷厳なものを強く感じさせます。
その辺りが貞観彫刻という感じで、
神護寺のご本尊にも似た風格を有しているのです。
迫力と優美さと凄みを兼ね備えた名仏です。
傑作の多い貞観彫刻の中でも、
他に類のない造形で、
欠かせない名品だと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2015-08-17 06:46
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コメント(1)
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傑作の多い貞観彫刻の中でも他に類のない名品⇒
本当にそうですね。純国産なのか、唐からの請来なのか、を議論する声もあるようですが……。
こんな世の中なので⇒
私も現地に足を2度運びました。先般の油掛け事件とか信じがたい事があるのは承知していますが、こちらの対応は自分の拝観史上不愉快さNo.1です。あげく「何か質問は?」と言われて「結構です。」と応えました。
2005年奈良博の古密教-日本密教の胎動展、2006年東博の「仏像」一木にこめられた祈り展で、間近に拝顔出来たことでよし、としています。
by Vermeer (2015-08-19 12:17)