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カンニング竹山単独ライブ「放送禁止2014」 [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日から診療所は年末年始の休診に入りました。
何となく初演の「キレイ」のDVDなど見ているうちに、
夜になってしまいました。
体調は…悪いです。

休みの日は趣味の話題です。

今日はこちら。
放送禁止2014.jpg
今年の10月に観たのですが、
何となくタイミングがなくて記事にはしていませんでした。

お笑いライブ的なものは、
好きなので幾つか観たのですが、
今年観た中ではこの「放送禁止」が絶品でした。

構成・演出の鈴木おさむがともかく冴えていて、
お笑いの単独ライブでありながら、
1篇のミステリー小説のような、
技巧的な構成を持っています。

最初は普通に竹山さんが登場し、
昨年の企画のことを話しながら、
1人トークをするのですが、
30分くらいしたところで、
もうネタがない、というような話になり、
当初はこれまでにない面白い企画が進行中だったのだけれど、
それが間に合わないので困っている、
というような話になり、
そこで鈴木おさむとの打ち合わせの動画が入ります。

それによると、
企画が間に合わないのであれば、
身体を張った仕事をしろ、というような話になり、
鈴木おさむさんが出した企画案の中から、
竹山さんが3つを選びます。

その3つはテレビでは放映出来ない、
要は下ネタで、
3Dプリンターで自分のペニスを芸術作品にする、
というものと、
1ヶ月恥ずかしいパンティを履き続ける、
というものと、
男の潮吹きを体験する、
というものです。

これを1つずつ再現VTRを交えて、
解説したところで、
実は温めていた企画が、
土壇場で間に合った、
という話になります。

それは話題になった例のゴーストライターの方に、
自分のテーマ曲を作曲してもらい、
ピアノの指導を受けて、
それを生演奏で披露する、
というものです。

くだんのゴーストライターの方は、
今では複数の番組に出演をされていますが、
このライブの段階では、
バラエティへの露出はありませんでした。

練習風景などのVTRの後で、
舞台の奥からピアノが現れます。
そして、竹山さんはその場でタキシードへの生着替えを行ない、
ピアノでテーマ曲を披露して終わります。

最初に伏線を張っておいて、
それを回収する、という手際が鮮やかです。

最初に言い訳のようにして、
温めていた企画がある、
というようなことを言うのですが、
その時点ではただの愚痴のように聞こえるのです。
それが後半になっていきなり浮上し、
最後に見事なクライマックスに結び付きます。

途中のエロネタ3連発の時に、
エッチなパンティを履いている、
と言うのに、
それが見えないので、
これじゃ駄目と思うのですが、
それがタキシードへの生着替えの時に、
バッチリ見えるのです。
この辺りも、
伏線の回収が鮮やかです。

勿論その構成に巧みに乗って、
達者や演技とトークとを繰り広げる、
竹山さんもさすがでした。

来年はどんなことをしてくれるのか、
今からもう楽しみでなりません。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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