SSブログ

謎の湿疹の話 [仕事のこと]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は水曜日なので、
診療は午前中で終わり、
午後は終日事務仕事の予定です。

それでは今日の話題です。

今日は本当にちょっとした話です。

まず、こちらをご覧下さい。

これはあるご高齢の患者さんの、
足首の画像です。
この方はある老人ホームに入所されています。
矢印の先に、ちょっと特徴的な湿疹があります。
少し痒みがあります。
ヘルパーさんの話によると、
ある日急に見付かったのだ、ということでした。

これは一体何でしょうか?

もう1枚見て頂きましょう。
これです。

これは別のご高齢の方の、
お腹の画像です。
矢張り、同じような湿疹が見られています。

この湿疹、何かに似ていないでしょうか?

そう、多分お分かりの方もいると思います。

拇印を押したりする時に、
付けた指の跡に良く似ています。

種明かしをすると、
これは水虫菌の仲間の、
カビの一種が感染した湿疹なのです。

それがこのように指の形で出現するのは、
誰かの不潔な指が、
肌に押し付けられたことによるものです。

最初の画像の方は、
老人ホームのヘルパーさんの、
介助の時に付けられた指の跡です。
2番目の画像は、訪問介護のヘルパーさんが、
寝たきりの方の位置を変える時に、
動かした時の指の跡です。

ヘルパーさんの名誉のためにお話すると、
決してこういう事例が多い訳ではありません。
ただ、特に老人ホームなどでは、
どうしても業務がハードなため、
1人の入所者の方を介助した後、
すぐにしっかり手を洗い乾かしてから、
次の方に移る、という動作がおざなりになることがあるのです。

今日は時々見掛ける、
一見不思議な湿疹の話でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0