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野田秀樹のこと [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は休みなので、
趣味の話題です。

野田秀樹は間違いなく、
現代稀有の劇作家の1人です。

東大在学中から「劇団夢の遊眠社」を旗揚げ。
初めの頃は主に東大の構内にある、
駒場小劇場で公演を行なっていました。
僕が最初に見たのがこれです。

遊眠社時代の代表作の1つ、
「野獣降臨(のけものきたりて)」の、
初演の時のチケットです。
これが東大構内での最後の公演となりました。
何とか最後に間に合った、
という感じです。
これがちらし。

これが1982年の作品です。
まあ、時代を感じますね。
それから何年かの間は、
ほぼ全作品を見ました。
内容は、正直当時はあまり分からなかったんです。
そして、唯一グっと来たのがこれですね。

「走れメルス」も、
野田の特質がくっきりと出た、
代表作の1つで、
何度か再演されています。
これが多分最初の再演の時のもの。
これは野田が誰かに振られた恨みを、
綿々と綴ったような戯曲で、
それをめくるめく鏡の裏表のような世界の中に、
刻印しています。

最近再演されましたが、
そちらの方はひどかったですね。
極めてウエットな戯曲を、
極めてドライに演出していたのが最低でした。

野田秀樹は最近も公演を重ねていますが、
最近のものはどうも理屈だけで組み立てられていて、
感性に乏しい気がするのが、
僕には気に入りません。

まあでも、年を取るというのは、
そういうことなのかも知れませんね。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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コメント 3

acco

☆ 石原先生、こんばんわ ☆

私は中2~高2までの約4年間、野田さんのファンでした。
何年か前に、主人の友人が出演していたツテで、
野田MAP(『オイル』)の公開ゲネプロを観せて頂いたのですが、
凄く良かった…と、記憶しています。

でも、私が遊眠社の存在を知ったのは小学生の頃で、
既にTV(「金曜チェック」等)にも出る様な有名劇団でした。
遊眠社を駒場小劇場でご覧になっていたなんて、
失礼ですが、石原先生は『年齢不詳』ですね・・・

あっ、ご存知かも知れませんが、
野田さんって、幡代小→代々木中のご出身だそうです。
六号通り商店街も地元ですね Σ(・∀・;) !!
by acco (2009-01-13 01:04) 

fujiki

accoさんへ
僕の見た中では、
1位 走れメルス(1983年再演版)
2位 大脱走(1983年)
3位 回転人魚(1985年?)
がベスト3。
回転人魚はマイナーな作品で、
再演もされていないのですが、
オープニングが奇跡的な完成度だったので。
今じゃ暗いおじさん役専門のような、
松澤一之が、
ともかく超人的な怪演でした。
どうしても、昔見たものの方が、
印象は強くなりますね。
by fujiki (2009-01-13 20:41) 

acco

ワァ~゚.+:。 ヾ(。・ω・)ノ゚.+:。 イイナァ~!!
回転人魚は本しか読んでいませんが、好きでした☆
でも野田さんって、言葉を進化させちゃうから、
きっと、私の想像する世界とは全然別物なんでしょうね。
松澤さんのオープニング、観たかったですぅ ε=(・д・`)

1位は83年かぁ・・・
バリバリ『ランドセル』背負ってました。
私も今35歳で相当歳を取った自覚はあるんですが、
石原先生の年齢はホントにミステリーです。
も、勿論良い意味で Σ(・∀・;)
診療所を卒業する際には、こっそり教えて下さい☆

私の好きな作品ランキングは・・・
人格を疑われそうなので止めておきます。
因みに、最初に読んだ作品は戯曲ではなく、
『当り屋ケンちゃん』でした。

(´・ω・)ノ*゚*☆*゚*Good Night*゚*☆*゚*ヽ(・ω・`)

by acco (2009-01-14 02:01) 

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