SSブログ

赤信号劇団「誤餐」 [演劇]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
赤信号劇団『誤餐』チラシおもて.jpg
コント赤信号の赤信号劇団の第15回公演が、
28年ぶりに今下北沢のスズナリで上演されています。
公演は今日までですね。

コント赤信号の3人が勿論顔を揃え、
そこに室井滋さんや那須凜さんら実力派のゲストが加わって、
作・演出は精緻な人間ドラマで評価の高い桑原裕子さんという、
演劇好きには見逃せない贅沢な布陣です。

これは如何にも小劇場という感じの家庭劇で、
なかなか良かったですよ。

主人公は渡辺正行リーダー演じる大学教授で、
その秘密を握るかつての恋人に室井滋さん、
教授の年の離れた若い妻に那須凛さん、
教授の竹馬の友で室井さんの旦那にラサール石井さん、
教授の妻の間男に小宮孝泰さんというキャストで、
室井さんが数十年ぶりに渡辺さんの家を訪れたところから、
登場人物の多くの愛情と思惑が入り混じって、
ほろ苦い悲喜劇が描かれます。

これは桑原さんの作品としては、
抜群という部類ではないのですが、
緻密な人間ドラマの組み上げはさすがの筆力で、
何より赤信号劇団という枠組みを、
しっかりと活かして、
見せるべきものをしっかり見せる、
という作劇が見事です。
数十年ぶりの再会と過去の回顧というのが、
そのまま28年ぶりの赤信号劇団を象徴しているでしょ。
リーダーにちょっと任ではなさそうな大学教授を当てて、
それが意外に嵌り役なのが素敵ですし、
それでいてラストになると、
それだけの趣向ではなかったことが分かるのも鮮やかです。
対する石井さんには豪放磊落な人物を演じさせ、
そのやり取りの中にトリオ愛を感じさせます。
1つの下の世代での愛情が滲むのも良く、
その相互作用がこの芝居を、
内容以上に膨らませていたと思います。

スズナリという小屋にも作品がフィットしていて、
満員ではあっても窮屈にはしていない客席の雰囲気も良く、
まずは楽しい2時間を過ごすことが出来ました。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。