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「アンテベラム」(ネタバレ注意) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アンテベラム.jpg
2020年製作のアメリカ映画で、
人種差別に関する怨念を、
煽情的に描いたスリラーです。

ジョーダン・ピールの「ゲット・アウト」と「アス」の、
プロデューサーが関わっていることが宣伝されていて、
確かに「ゲット・アウト」を彷彿とさせる部分はあります。
ただ、もっと遊びのない怨念のみといった感じの映画で、
「目には目を」という感じが強い点が、
個人的にはあまり好みではありませんでした。

この映画はネタバレ厳禁という部分があるので、
説明はしにくいのですね。
基本的には露骨なネタバレはしていませんが、
なんとなくどういう話が分かってしまうと思うので、
鑑賞予定の方は以下は鑑賞後にお読み下さい。

ただ、そう大したことはないですよ。
「アス」のクオリティを期待するととてもガッカリします。

よろしいでしょうか。

それでは先に進みます。

この映画は構成にひねりがあるんですね。
ただ、それがとても成功しているとは思えなくて、
無理矢理感が強く、
本来はこうしたトリッキーな映画は大好物なのですが、
この作品については正直ゲンナリしてしまいました。

シャマラン監督にとても良く似た映画があるのですが、
その趣向の順序を更に入れ替えているんですね。
言ってみれば、2つの異なるお話を、
強引に1つにつなげているのです。
でも、それだと、結果的に、
先がどうなるか分からないという不気味なムードを、
打ち消してしまうことになりますよね。
スタイリッシュでアート映画みたいで、
映像のクオリティ自体は高いのですが、
物語自体はダラダラとした描写が続いていて、
伏線回収を先にしてから伏線を張る、
みたいなことをしているので、
構成としては破綻しているように感じました。

ジョーダン・ピール絡みの映画が最近2本あって、
「キャンディマン」もこの「アンテベラム」も、
何かモヤモヤする出来栄えに終わっていました。
色々事情はあるのでしょうが、
次は本家の快作を期待して待ちたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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