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「ゴールデンカムイ」(2024年映画版) [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前中は石田医師が、
午後2時以降は石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
ゴールデンカムイ.jpg
アニメの「ゴールデンカムイ」が、
実写映画として今ロードショー公開されています。

原作は読んでいます。
コミック版は31巻で完結していますが、
今回の映画版は3巻目までの、
主に人物紹介のパートのみの実写化です。

それも少し先のエピソードを再構成して挿入した程度で、
後はほぼほぼ原作通りに、
全てのシーンを再現しています。

もう続編も撮っているようで、
ラストにはその紹介的なカットも入っています。

同じ山崎賢人さん主演の「キングダム」に近い構想ですが、
あちらはオープニングが割と綺麗に完結したエピソードだったので、
第一作から映画としてのまとまりがありましたが、
この作品は原作が割と串団子的な構成と言うのか、
小山を連ねて物語が進んで行くので、
個々のエピソードのみで映画にするには弱い、
という欠点があります。

脚本の黒岩勉さんは、
こうした原作物の構成には卓越した才があり、
トリッキーな展開も得意なので、
敢えて今回はプロローグのみの作品でじっくりキャラを描き、
続編で怒涛の展開に移行するのではないかと推測しています。

こうした先を見越した映画製作は、
以前はかなり難しかったと思うのですが、
この作品は製作にWowowが付いていて、
仮に続編が公開されない事態となったとしても、
それ以降は配信のドラマとして継続、
という選択肢が残っているので、
最初から長期の計画を立てやすかった、
という側面があるのかも知れません。

単独の映画としてはクライマックスが弱い感じがしますし、
もう少し映画ならではのスケール感が欲しいな、
と感じる部分はあるのですが、
キャストの好演や水準の高い絵作りを含めて、
堂々たる娯楽映画に仕上がっている点は、
映画館で鑑賞する価値は充分にある1本だと思います。

これ、西部劇なんですね。
それもマカロニウエスタンに近いテイストの、
和製ごった煮西部劇です。
そう考えると、
まあアイヌの人達はインディアンの役割ですし
(アイヌの人達とインディアンが同じという意味ではありません。
勿論違うのですが、西部劇という見立ての中では相似性がある、
という意味です)、
北海道の開拓と西部の開拓は重ね合わせられる部分があるでしょ。
そうした意味で、
海外の人にも受け入れられやすい素材だと思うのですね。
戦争帰りの風来坊というのも、
とても西部劇的な設定です。

製作陣も勿論そのことは理解していて、
世界での配収も想定しているように推測されます。

続編が非常に楽しみです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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