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健診で見付かったサルコイドーシスの一例 [仕事のこと]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は土曜日で、
午後には栄養指導と、心療内科の専門外来があります。
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

さて、今日の話題です。

今日は健診で見付かった、
サルコイドーシスという病気の画像を、
見て頂きましょう。

まず、こちらをご覧下さい。

30代の男性の、
健診での胸のレントゲン写真です。
自覚症状は特にありません。

何処がおかしいか、分かりますか?

分かり難いかも知れません。

それではこの方の、1年前のレントゲンを見て下さい。
これです。

これは、ほぼ正常の写真です。
では、もう一度最初の写真を見て下さい。

矢印の先の部分が、
大きくなっているのが分かりますね。
これはリンパ腺が腫れているのです。
「両側肺門リンパ節腫脹」という、
この病気に典型的な所見です。
CTを撮ると、こうなります。

矢印の先が、リンパ腺の腫れですね。
実際には10個以上のリンパ腺が腫れているのです。

これが「サルコイドーシス」です。

原因不明の全身疾患で、
リンパ球と、
身体の中で異物を食べる、
貪食細胞という細胞が、
異常に増殖し、
固まって、肉芽腫というしこりを全身に作ります。

肺の変化はリンパ腺の腫れから始まり、
次第に肺の炎症が起こると、
息切れや咳が現われ、
進行すると呼吸困難になることもあります。

治療はステロイドですが、
自然に治ることも多い、
基本的には良性の病気です。

無症状の場合は、
結構健診で見付かることが多いのですね。

今日はサルコイドーシスの画像をお見せしました。

それでは今日はこのくらいで。

3連休の方は良い休日を。
お仕事の方は頑張りましょうね。

石原がお送りしました。
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