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「サンクスギビング」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
サンクスギビング.jpg
イーライ・ロス監督による新作ホラー映画が、
2023年の年末から公開されています。

これは仮面を付けた殺人鬼によって、
アメリカの田舎町の住民が次々と殺されるという、
1980年代くらいに大流行した、
低予算ホラー映画をリスペクトしつつ、
現代に合わせてリニューアルした作品で、
これといった目新しさはないのですが、
平均点以上の仕上がりにはなっていて、
ホラー映画のファンには、
まずは楽しめる作品になっていたと思います。

こうした殺人鬼物は、
1978年の「ハロウィン」という作品が、
今思うとパイオニアで、
マスクを被った殺人鬼の正体が、
その素顔を含めて最後まで分からない、
ある意味人間かどうかすら分からない、
という点が、公開当時観た時には、
拍子抜けに感じてガッカリした覚えがあるのですが、
今思うとかなり画期的であったのです。
脅かしの技巧という点では、
続編の「ハロウィン2」が、
非常に完成度が高く、
今観ても見ごたえがあります。

1980年には有名な「13日の金曜日」が公開され、
その後シリーズ化されますが、
最初は仮面の殺人鬼は登場せず、
そのパターンが確立するのは3作目以降です。
この作品も仮面の殺人鬼の正体は基本的には不明なのですが、
実は影響された別の人物が犯人、
というような犯人捜しを交えた作品も含まれています。

今回の作品と最も似ている過去作としては、
1980年に「プロムナイト」というカナダ映画があって、
ちょっと青春映画的な切なさを持った作品でした。
過去の惨劇が現代の殺人のきっかけとなっている、という点、
仮面の殺人鬼の正体が最後には明かされると言う点、
ある関係性を持つ若者の集団が、
次々と復讐のために殺されると言う点など、
多くの共通点のある作品です。

今回の映画は殺人シーンのバリエーションに工夫があり、
犯人の設定は、
途中の段取りではかなり無理のある感じもするのですが、
もう続編の製作も決まったようですし、
ひょっとすると続編で、
その辺りが伏線として回収される可能性もあります。

悪趣味であることは間違いがないので、
好みは分かれると思いますが、
こうしたジャンル物のお好きな方には、
ホラーへの愛と情熱を感じられる良作として、
お薦めしたいと思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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