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映画「進撃の巨人」(前編ATTACK on TITAN) [映画]

こんにちは。
石原藤樹です。

朝からカルテの整理などして、
それから今PCに向かっています。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
進撃の巨人.jpg
映画版の「進撃の巨人」を、
たまたまタイミングが良かったので、
見て来ました。

原作の漫画は、
15巻目くらいまでは全て読んでいます。
トリッキーなミステリーと、
皆が信じていた共同体が、
意外な綻びから無残に崩壊するドラマは大好きなので、
最初の1から2巻目くらいは、
絵が下手過ぎて作品世界に入れず、
内容もおやおやという感じでしたが、
その後女型の巨人の正体が分かる辺りからは、
ふむふむという感じになり、
トリッキーなストーリーに魅了されて、
楽しく読み進むことが出来ました。

ただ、RPGの世界観に、
怪獣映画のエッセンスを散りばめた物語は、
実写映画化としては、
最初から失敗を約束された企画のようにも感じました。

つまり、
成功形態を思い描くことが出来ません。

それでも、これまでに僕は、
「宇宙からのメッセージ」や「惑星大戦争」、
「さよならジュピター」などの、
大失敗作のお数々を、
封切りの映画館で恥じらいながら見ているので、
今回もそんな恥ずかしい映画鑑賞の歴史に、
新たなページを刻むつもりで出掛けました。

見た感想は…

うーん、
思ったよりは酷くありませんでした。
平成ガメラシリーズの樋口真嗣監督なので、
東宝怪獣映画の「サンダ対ガイラ」の感じが出ています。
特撮は意外に良いです。

原作の1から2巻目のみが、
2時間の映画になっていて、
ラストの廃墟で巨人に取り囲まれる辺りなどは、
かなり忠実に原作を実写化しているのですが、
ストーリーの世界観は大分改変され、
キャストもその多くはオリジナルになっています。

この辺は無理のない改変だと感じました。

ただ、アジア人のキャストでこの物語、
というのは矢張り本質的な部分で無理があります。
仕方のないことですが、
オープンセットで表現された町の部分などはかなり貧相で、
映画というスケールには達していません。
巨人の造形も、
原作重視ですが、
もう少し工夫があってしかるべきと感じました。

最初のエレンが不発弾みたいな物の上で喋る場面が、
とても恥ずかしくなるような酷い感じで、
「さよならジュピター」を彷彿とさせました。
樋口監督は、
何故か昔からこういう耐えられないような場面を、
最初に入れますよね。

ただ、巨人出現以降は、
ストーリーはそれなりの速度で経過し、
怪獣映画として見る分には、
元は取れた、という気分になりました。

一部で酷評の石原さとみさんのハンジは、
作品世界には一番フィットしていた楽しい芝居と感じました。
石井輝男監督なら絶賛ではないでしょうか?
こういうバカバカしい芝居を、
もっと多くのキャストがやった方が、
こうした基本的に間抜けな映画には、
合っているのだと思うのです。
逆にエグザイル・ファミリーの映画にすれば、
作品の無国籍感が邪魔されずに、
結構面白かったかも知れません。
要するにまともでリアルな芝居は、
恥ずかしくなるだけなのです。

最後にチラと予告が流れた、
9月に公開予定の後編は、
何か「2001年宇宙の旅」めいた場面もあり、
映画の「ケイゾク」のような、
脱力大失敗の予感もしなくはありませんが、
原作と同じ展開には成り得ないので、
逆にどう物語を転がすつもりなのか、
少し興味は湧きます。
「猿の惑星」のように、
ラストで日本人のキャストでやった意味が、
明らかになったりするどんでん返しがあると、
面白いのですが…

そんな訳で9月の後編にも行くつもりですが、
ガックリと虚脱した力ない感じで、
映画館を後にするような気もします。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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末尾ルコ(アルベール)

石原さとみは今、「眺めてるだけで楽しめる」女優の一人だと認識しております。(笑)

                 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2015-08-22 10:47) 

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