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PARCO PRODUCE「いやおうなしに」 [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今週は勢い余って3本目の芝居です。
それがこちら。
いやおうなしに.jpg
パルコプロデュースの歌謡ファンク喜劇と題され、
Only Love Hurtsの歌にインスパイアされた物語に、
歌謡ショーのように彼らの歌を入れ、
福原充則の台本を河原雅彦が演出し、
古田新太と小泉今日子を始めとする、
強力なキャストの揃った「いやおうなし」の舞台が、
今渋谷のパルコ劇場で上演中です。

キャストから言っても、
これは絶対面白そうでしょ。

相当の期待を持って出掛けました。

観劇後の感想は微妙なところです。

それなりに面白いのですが、
元の楽曲へのリスペクトが強すぎて、
歌に奉仕する芝居になっているのが、
演劇としては今ひとつに思えます。

こういう音楽へのトリビュート演劇共通の特徴ですが、
演劇用に書き下ろされた歌ではないので、
歌はそれ自体で世界が完結していて、
お芝居と歌がしっかりと融合しないのです。

今回の舞台では、
楽曲は非常に饒舌な内容のものなので、
ある人物の行為の理由などを、
歌で説明するような構成になり、
説明ソングのようになっているのが、
非常に理屈っぽく、回りくどく感じられ、
芝居の流れを分断して、
単調なものにしているように感じました。

もう少し企画に工夫が必要だったのではないでしょうか?

ただ、その劇作の不満を除けば、
古田新太は最近になく乗っていて、
快調な座長芝居でしたし、
キョンキョンのちょっと音痴な歌も楽しく、
三宅弘城と高田聖子がダメダメな夫婦を演じるのも最高ですし、
田口トモロヲのゲスな感じも、
スター誕生を予感させる高畑充希の快演も、
全ては楽しく舞台を彩っていました。

ちょっと残念な、
でも贅沢で楽しい作品でした。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
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