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シソンヌライブ[trois] [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

朝から健診結果の整理などして、
それから今PCに向かっています。

今日は土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
シソンヌライブ.jpg
吉本の2人組コントユニット、シソンヌの、
単独ライブの初日に足を運びました。

彼らは昨年のキングオブコントのチャンピオンで、
上り調子の中でのライブということもあり、
会場は補助椅子の出る盛況でした。

シソンヌはじろうと長谷川忍の2人の男のコンビで、
演劇テイストの作り込んだコントが特徴です。

何度かルミネの吉本のライブなどで、
単発のネタを見たことはあったのですが、
ソロライブに足を運ぶのは初めてです。

今回はたっぷり10本の新作コントを、
それに関連した映像を挟んで、
1時間半強に小気味良く展開させて行きます。

登場するのは2人だけですから、
どうしても短調になるのですが、
かなりベタな人情話的なものから、
ホラータッチの復讐劇、
先生と生徒、20年ぶりに会った友達、
などの関係性を、
巧みに伏線を張ってクライマックスで反転させる、
技巧的で密室的な会話劇、
そして、もしも…的な設定勝負のものまで、
非常にヴァラエティに富んでいるので、
観客を飽きさせません。

2人の見た目の印象が、
ややかぶる感じのあるのが残念なのですが、
2人とも演技力が確かで、
作品のみならず演技も見応えがあります。
古いたとえですが、
じろうはエンタツに、
長谷川忍はアチャコに似ていて、
これは吉本の狙いがあるのかしら、
というようにも思いました。

個人的には濃密な関係性の、
逆転を孕んだ会話劇が面白く、
2人のキャラにも合っていて、
抜群と思う反面、
人情話的なものは合わないと思うのですが、
キングオブコントの決勝で披露したのも、
どちらかと言うと人情話的傾向の作品でしたから、
今回もそちらの方が受けていましたし、
一般的なニーズは高いのかも知れません。

技巧的な笑いのお好きな人にはお勧めです。

ちなみに、
笑いのある演劇とコントとの境目というのは、
ちょっと曖昧な部分があるのですが、
シソンヌは明確にコントで、
先日ご紹介した親族代表は、
ほぼその境目くらいの位置にあるように思います。

この2つの公演を比較すると、
いずれも笑いを観客に提供することを、
第一義の目的にしていて、
短編集であることも同じなのですが、
親族代表の方は、
笑いのない時間も結構あって、
それでよしとする考え方を取っていて、
シソンヌは基本的に定期的に笑いが起こることを、
作品が成立する必要条件としている、
という点が違うように思います。

最初から最後まで常に笑いが絶えることがない、
というコントの構造は、
非常に純粋なものである反面、
多くの要素をそのために切り捨てているので、
かなり無理をして成立している部分がある訳です。

短編でも笑える演劇作品というのは、
もう少し設定や内容に自由度があって、
役者も常に笑われる存在でい続ける必要がないのですが、
それはより膨らみのある表現を可能にする一方、
「そんなに笑えなくてもいいんだ」
という甘さに陥りがちなので、
基本的にはひとりよがりの、
詰まらない作品になるリスクも、
より多く抱えているように思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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よろしくお願いします。

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