SSブログ

東京セレソンデラックス「笑う巨塔」 [演劇]

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

朝から健診結果の整理などして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日は仕事の日ですが、
土曜日なので趣味の話題です。

今日はこちら。
笑う巨頭.jpg
才人宅間孝行の作・演出による、
劇団東京セレソンデラックスの、
最終公演が現在池袋で上演中です。

東京セレソンデラックスは、
僕は今回が生で観るのは2回目で、
ああ、もっと早く観ておけば良かったな、
と後悔している劇団です。

泣かせる演劇というイメージが強いのですが、
今回の最終公演は、
病院を舞台にしたシチュエーションコメディで、
初期作品を改訂しての再演です。

すれ違いと勘違いの連鎖による喜劇ですが、
三谷幸喜のような、
作り込んだものを想像していると、
もっと良い意味でグズグズで、
構成はやや荒いのですが、
アドリブパートが楽しく、
リラックスして観ることが出来ます。

一緒に行った妻は、
概ね芝居の途中では寝ていますが、
今回は全く寝ることはなく、
最後には「もう一度観てもいい」
と言っていました。
こんなことはあまりあることではありません。

以下少しネタバレがあります。

病院で他の患者さんのことを話していたのに、
自分のことだと勘違いし、
癌で余命いくばくもないと大騒ぎ、
のようなベタな話で、
小ネタも「サザエさん」や「わたしは貝になりたい」
だったりするのですから、
あらすじだけ聞くと、
とても見ようという気が起こりません。

しかし、
実際に観ると、
宅間孝行の芝居の達者さに、
まず目が離せなくなりますし、
端役まで奇麗に台詞を割って見せ場を作り、
それでいて全体のバランスが崩れずに着地する手際に、
感心します。

松本明子や金田明夫は達者に見せ場を作り、
石井愃一は風格を示し、
芦名星や斉藤工はフレッシュな勢いを見せて、
舞台に奥行きを作ります。

オープニングのぬるい前説から始まり、
ラストのカーテンコールに、
キャスト全員が歌って踊る趣向も楽しくなります。

基本はコメディですが、
ちょっとホロリとさせる場面もあり、
そこはつかこうへい張りになるのも悪くありません。

劇団は解散ですが、
宅間孝行さんは今後も舞台は続けるのでしょうし、
是非続けて欲しいと思います。

三谷幸喜さんなどとは、
また別種の才能だと思います。
結構お勧めです。
ただ、僕は本当を言えば、
最後は泣ける芝居の方が、
より良かったように思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(28)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 28

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0