「夕日観音」再訪 [仏像]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
夏休みは今日で終わり、
明日からは通常通りの診療に戻ります。
今日は昨日の続きです。
8月13日の午後の6時過ぎに、
ようやく夕日観音様を見上げる位置まで辿り着きました。
ここから、道なき岩場を15メートルほどよじ登ります。
そして、岩山の山頂に達すると、
そこには畳み1畳分くらいのスペースがあり、
目の前にはもう手の触れるばかりの位置に、
夕日観音様が夕日に輝いています。
(勿論手を触れたりはしません)
これがその観音様の前の空間です。
それでは夕日観音様のお姿です。
素晴らしいでしょ。
観音という名前ですが、
実際には弥勒如来です。
岩山の頂上に鮮やかに彫り込まれています。
鎌倉時代の作と言われています。
大きさはこれでほぼ等身大なのです。
もうちょっと近付きましょう。
更にもう少し。
光の悪戯かも知れませんが、
矢張り何か精霊のようなものが、
宿っているのが見えるような気がします。
ちょっと上に視線を移します。
岩山の頂上に、
大きな木の根っこがあって、
そのすぐ下に観音様がおられます。
岩には部分的に大きな亀裂が走り、
それがギリギリの位置でお顔の上を通っているのです。
ではちょっとアングルを変えて。
更にもう1枚。
よく写真集にある角度がこちらで、
確かにちょっと横向きの感じが、
非常に構図が奇麗なのです。
その場ですぐに病室の妻に電話をしました。
今夕日観音の前にいるんだ、と言って、
妻に願い事を口に出して言ってご覧、
と言いました。
そうしたら、僕が健康で幸せであるように、
などと詰まらないことを言うので、
それは自分で言うから、
自分のことを言うんだよ、
と言うと、そんなものはないと言うので、
僕が代わりにお願いしました。
そうしたら、今日主治医の先生がこう言ったので、
何たらかんたらと、
酷く日常的な話を始めたので、
ああ何て奴なんだ女は、
こんな大事な時にどうして世俗のことを、
と思ったのですが、
ここで喧嘩しては意味がないので、
聞き流して、もう一度妻の幸せを口に出して祈って、
それから電話を切りました。
それから僕のパーソナルな願いを口にして、
観音様の前で手を合わせて、
それからついでにブログを読んでくれる皆さんの幸せを祈りました。
「ついで」ですいません。
その日はそれからホテルに戻り、
翌日の朝に再び柳生街道を登りました。
夕日観音から更に山道を500メートルほど登ったところに、
朝日観音があります。
それがこちら。
これは看板もあるし、
目の前なので、
誰でも簡単に見ることが出来るのです。
本当は芳山の石仏も拝観したかったのですが、
朝日観音まで来たら、
もう情けないのですが足が肉離れみたいに痛くなり、
でかいぶよのような虫に足を刺されて腫れ上がり、
こりゃもう駄目だ、と思って引き返しました。
芳山の石仏は更に地図のない山道を、
そこから1時間以上登ったところにあるのです。
日頃鍛えておかないと駄目ですね。
山を降り、新薬師寺を拝観して、
奈良市街に戻りました。
興福寺で阿修羅も観ましたが、
国宝館がリニューアルしていて、
博物館の仏像展みたいな照明の中、
八部衆が一列に並んでいました。
悪くはないのですが、
元々が狭い建物なので、
通路が狭く、混んでいると身動きが取れなくて参りました。
昔は阿修羅はガラスケースに入っていて、
片隅に無雑作に置かれていました。
八部衆も入れ替わりの展示で、
全部は並んでいませんでした。
それを考えれば進歩なのですが、
中途半端に高級感があるのも、
違和感がある、という気がします。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
六号通り診療所の石原です。
夏休みは今日で終わり、
明日からは通常通りの診療に戻ります。
今日は昨日の続きです。
8月13日の午後の6時過ぎに、
ようやく夕日観音様を見上げる位置まで辿り着きました。
ここから、道なき岩場を15メートルほどよじ登ります。
そして、岩山の山頂に達すると、
そこには畳み1畳分くらいのスペースがあり、
目の前にはもう手の触れるばかりの位置に、
夕日観音様が夕日に輝いています。
(勿論手を触れたりはしません)
これがその観音様の前の空間です。
それでは夕日観音様のお姿です。
素晴らしいでしょ。
観音という名前ですが、
実際には弥勒如来です。
岩山の頂上に鮮やかに彫り込まれています。
鎌倉時代の作と言われています。
大きさはこれでほぼ等身大なのです。
もうちょっと近付きましょう。
更にもう少し。
光の悪戯かも知れませんが、
矢張り何か精霊のようなものが、
宿っているのが見えるような気がします。
ちょっと上に視線を移します。
岩山の頂上に、
大きな木の根っこがあって、
そのすぐ下に観音様がおられます。
岩には部分的に大きな亀裂が走り、
それがギリギリの位置でお顔の上を通っているのです。
ではちょっとアングルを変えて。
更にもう1枚。
よく写真集にある角度がこちらで、
確かにちょっと横向きの感じが、
非常に構図が奇麗なのです。
その場ですぐに病室の妻に電話をしました。
今夕日観音の前にいるんだ、と言って、
妻に願い事を口に出して言ってご覧、
と言いました。
そうしたら、僕が健康で幸せであるように、
などと詰まらないことを言うので、
それは自分で言うから、
自分のことを言うんだよ、
と言うと、そんなものはないと言うので、
僕が代わりにお願いしました。
そうしたら、今日主治医の先生がこう言ったので、
何たらかんたらと、
酷く日常的な話を始めたので、
ああ何て奴なんだ女は、
こんな大事な時にどうして世俗のことを、
と思ったのですが、
ここで喧嘩しては意味がないので、
聞き流して、もう一度妻の幸せを口に出して祈って、
それから電話を切りました。
それから僕のパーソナルな願いを口にして、
観音様の前で手を合わせて、
それからついでにブログを読んでくれる皆さんの幸せを祈りました。
「ついで」ですいません。
その日はそれからホテルに戻り、
翌日の朝に再び柳生街道を登りました。
夕日観音から更に山道を500メートルほど登ったところに、
朝日観音があります。
それがこちら。
これは看板もあるし、
目の前なので、
誰でも簡単に見ることが出来るのです。
本当は芳山の石仏も拝観したかったのですが、
朝日観音まで来たら、
もう情けないのですが足が肉離れみたいに痛くなり、
でかいぶよのような虫に足を刺されて腫れ上がり、
こりゃもう駄目だ、と思って引き返しました。
芳山の石仏は更に地図のない山道を、
そこから1時間以上登ったところにあるのです。
日頃鍛えておかないと駄目ですね。
山を降り、新薬師寺を拝観して、
奈良市街に戻りました。
興福寺で阿修羅も観ましたが、
国宝館がリニューアルしていて、
博物館の仏像展みたいな照明の中、
八部衆が一列に並んでいました。
悪くはないのですが、
元々が狭い建物なので、
通路が狭く、混んでいると身動きが取れなくて参りました。
昔は阿修羅はガラスケースに入っていて、
片隅に無雑作に置かれていました。
八部衆も入れ替わりの展示で、
全部は並んでいませんでした。
それを考えれば進歩なのですが、
中途半端に高級感があるのも、
違和感がある、という気がします。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
2010-08-16 08:27
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コメント(6)
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先生、ついででも嬉しいですよ^^;
明日から日常に戻りますね・・・お疲れモード&夏バテから脱出したいものです!
by まみしゃん (2010-08-16 22:08)
ゆっくり、堪能させていただきました。
ついでに祈ってくださってありがとうw^^w
>ああ何て奴なんだ女は、こんな大事な時にどうして世俗のことを、
と思ったのですが、
だから、上手くいくんです。これは、女だからじゃないですよ。
我が家だったら多分逆です。
世俗に相応しい人間は、なかなか仏にはなりません。
長寿ですよ^^V きっと・・・やったね!
by yuuri37 (2010-08-17 00:54)
まみしゃんさんへ
なかなか仕事モードに戻りませんが、
何とか頑張ります。
by fujiki (2010-08-17 06:02)
yuuri37 さんへ
コメントありがとうございます。
これから仕事かと思うと、
嫌になりますが仕方がありません。
それではまた…
by fujiki (2010-08-17 06:04)
奥さんにとっては、
先生と過ごす日常が何よりも大切で
幸せなんでしょうね。きっと。
by ペポ (2010-08-17 17:33)
ペポさんへ
コメントありがとうございます。
確かにそうなのかも知れません。
by fujiki (2010-08-18 06:02)