「後期高齢者」という言葉

こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

また一週間の始まりです。
この所、月曜日に雨になる率が高いですね。
昼は往診に出ているので、
雨の日は色々と憂鬱なんです。

後期高齢者医療制度を、長寿医療制度と言い換えるようですね。
でも、もう全ての書類は後期高齢者と書いてあるんですよ。
僕も、その名前で毎日説明をしているんです。
「嫌な感じの言葉ですね」とか言いながら。
それを、もう急に変えるんですか。
どうせ、書類を刷り直したり、広報したりするんでしょうから、
また余分なお金が掛かることになる訳ですね。

言葉というのは、もっと重みのあるものでないと、いけないですね。
「はじめに言葉ありき」ですよ。
特に国家とか権力の使う言葉はね。
それが軽く扱われる、ということは、
それ自体危機的なことです。

もっと気合を入れて、新しい言葉は発信してもらいたいですね。
今回だって、この言葉がおかしい、ということくらい、
気が付いた人は、責任ある立場の人達の中で、
何人もいた筈ですよ。
事なかれで流してしまってはいけないですよ。

マスコミもいけないですね。

と言うか、マスコミが一番いけないですよ。
マスコミはね、あらゆる情報を、
当事者よりも早く把握してるんですよ。
後期高齢者という言葉は、
誤解を招くからいけない、とどうして事前に言わないんですか。
それで後になって、人の尻馬に乗って、
悪口を言って、
それで更に余分の税金を使わせるなんて、
本当に無責任で酷いですよね。

今日もいつも通り、6時まで診療しています。
自分なりの必死さで。
ほんの少しでも誰かの役に立てれば、
うれしいんですが。
それではまた。
石原がお送りしました。