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「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は日曜日でクリニックは休診です。

休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
スパイダーマンノーウェイホーム.jpg
マーベルのシリーズの1つである、
スパイダーマンを主人公にした新作が、
今ロードショー公開されています。

スパイダーマンの映画は何度かリニューアルされているのですが、
過去のシリーズを「別の宇宙」の話ということにして、
スパイダーマンの正体を巡る騒動から、
ドクター・ストレンジを媒介にして、
別の時空の扉が開いてしまい、
過去作の主役や悪役が、
今の世界に総動員されてしまうという、
マーベル特有の大風呂敷が展開されています。

前作のラストをそのまま引きずって始まるので、
最初から怒涛の展開になりますし、
スパイダーマンの空中疾走に、
ドクター・ストレンジの空間を折りたたむようなビジュアルが融合して、
2人が対峙する場面などは、
現時点でのSFXの究極を見せてくれます。
感動的なシーンも挟みながら、
ラストは今後の自由度が一番大きなものになるのもクレヴァーで、
おまけには壮大な予告編までついているので、
一度その世界に入り込むと、
エンドレスで映画を見続けるしかありません。

まあ、商業的にも上手い仕掛けだと思います。

世代的な感覚としては、
内容的にはかつてのウルトラマンや仮面ライダーの構成に近いですよね、
苦しくなると次々と前のシリーズのキャラが登場して、
違った筈の設定も強引にくっつけて、
キャラ総動員の総集編的世界になります。
昔はこういうのは子供だましとして、
馬鹿にされるだけで評価などされなかったんですよね。

それが今や、
ある意味世界のスタンダードになっているのですから、
何か不思議な感じがします。

悪人も皆改心してしまうでしょ。
こういうのも昔の子供はガッカリしたんですね。
でも、今はそうじゃないといけない感じですよね。
フィクションにおける「悪」も許さないという、
もう行き着くところまで来た、という感じです。

「別の宇宙のことに手を出すな!」みたいな意見があって、
主人公達で葛藤があったりするのは、
これはもう「アメリカの正義」の苦悩の表現なんですね。

色々な意味で良くも悪くも、
マーベルのシリーズは、
アメリカを代表する映画になった、
ということかも知れません。
これだとショーレースは、
毎年外国映画、
ということになってある意味当然ですね。
かつてのハリウッド印の映画は、
アメリカ文化からは消えつつあるのかも知れません。

そんなこんなでアメリカを代表する映画の1本であることは、
間違いのない怒涛の大作なので、
一見の価値はあるように思います。

それでは今日はこのくらいで。

皆さんも良い休日をお過ごし下さい。

石原がお送りしました。
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