SSブログ

「クライ・マッチョ」 [映画]

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で、
午前中は石田医師が、
午後2時以降は石原が外来を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
クライ・マッチョ.jpg
クリント・イーストウッドの2021年製作の新作で、
自身が監督をして主役も演じています。

何か予告編を見ると、
イーストウッドが現代に突き付けた遺言のような、
壮絶で緊張感のある作品を予想するのですが、
決してそうしたものではなく、
何か達観したような洒脱で軽い作品です。

存外悪くなかったです。

軽いタッチのロードムービーで、
主人公のかつてのロデオスターの老人が、
ティーエイジャーを連れて、
メキシコをアメリカ国境まで逃げるのですが、
それほど切迫した感じではなく、
むしろ「バクダッドカフェ」みたいな、
田舎町にやって来た異国の人が、
町の人気者になって町の雰囲気を変えて行く、
といったような、
昔からよくある感じのドラマが主体です。

イーストウッドは90歳でしょ。
90の老人が堂々たる主役を演じて、
アクションやカーチェイスもあれば、
ロマンスもあるというのですから、
これはもう良いとか悪いとかという次元を超えた世界ですよね。

それを曲りなりにも成立させてしまう、
というのがイーストウッドの凄さです。

ただ、まあそれでそう面白い映画にはならないですよね。
かなり観ていて苦しいところはあるのですね。
特にオープニングで説明台詞があるところなどは、
おやおや、この感じで行くのかしら、
と先行きをとても不安に感じたのですが、
メキシコに舞台が移ってからは、
結構悪くないペースで、
無理を承知の部分に少し目を瞑れば、
なかなか楽しく観ることが出来ました。

イーストウッドのファンであれば、
観て損はない作品だと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。
nice!(4)  コメント(0)